光人社NF文庫<br> 最後の雷撃機-生き残った艦上攻撃機操縦員の証言

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光人社NF文庫
最後の雷撃機-生き残った艦上攻撃機操縦員の証言

  • 著者名:大澤昇次【著】
  • 価格 ¥902(本体¥820)
  • 潮書房光人新社(2020/06発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784769829829

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内容説明

三度雷撃して生還した者はいない―と言われた雷撃隊員として八百キロ魚雷を抱いた艦上攻撃機を操り、太平洋戦争を戦い抜いたパイロットの熾烈な戦場体験。ソロモンのサメの海を泳ぎ、台湾沖では十七機編隊中のただ一機の生還。翔鶴の艦攻隊に配置以来、ソロモン、北千島、比島、沖縄と転戦した海軍搭乗員の証言。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

黒瀬

57
高度0m、海面すれすれを突撃する。眼前の海面は炸裂した弾丸の飛沫で雨のようだ。一発でも避け損ねたら命はない。体は石のように固く、ただ狂ったように右に左に舵を切り、死への一本道を突き進む…。三度雷撃して生還した者はいないとまで言われる低い生存率の中、太平洋を飛び回った著者の記録。時にはサメのいる海を泳ぎ、台湾沖では17機編隊で1機のみ生還という強運と実力の持ち主。魚雷投下後、一瞬にして敵の砲火に包まれて「あっ」と思った時にはプロペラが止まり、何も見えない闇夜の海へ不時着水を迫られる臨場感あふれる記述が印象的

スー

21
13開戦時は教官をしていて、その後空母翔鶴搭乗員になりそこからラバウルに進出しブーゲンビル島の戦いに参加しタロキナ沖で被弾して漂流し次は北千島に派遣され台湾沖では17機で米艦隊に挑み筆者が機長を務める隊長機だけが生還しフィリピンそして沖縄戦に参加し無事に終戦を迎える。下士官という事で状況も分からずあちこちに派遣され命がけの任務に投入される悲哀を感じます。筆者はほとんど雷撃訓練を受けずに実戦参加しており空母部隊以外はクンレン不足だったようです。それに台湾沖戦では200機を超える大編隊でしたが協力訓練も無く2022/02/09

Mikarin

3
台湾沖航空戦での敵艦隊肉迫時の対空砲火の描写が激烈。VT信管炸裂の中をよく生還できたと感じる。(部隊17機中、著者1機のみ生還)2017/01/14

カラヤ3

2
戦闘機パイロットの戦記のような華やかさはなく地味だった。しかし、雷撃攻撃中の恐怖感は十分に伝わってきた。2025/03/01

ビタミン

0
★★★★★ 大東亜戦争開戦前からヒコーキ乗りで、実践デビューは負け戦になりつつあるミッドウェー後。 しかも雷撃機で主だった航空戦を戦い抜き生き残った化け物級の人のお話。2025/01/26

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