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内容説明
首にかけていれば,どしゃぶりの雨でもぬれないし,広い海も泳いでわたれる「しずくの首飾り」,さばくの駅の駅員たちが一人ずつ休みをとって旅に出る「三人の旅人」,イースト菌入りのミルクを飲んでクジラみたいにふくらんだ「パン屋のネコ」など8編.自由奔放な空想のおはなしに影絵風のさし絵をそえた珠玉の短編集.
目次
しずくの首飾り
足ふきの上にすわったネコ
空のかけらをいれてやいたパイ
ジャネットはだれとあそんだか
三人の旅人たち
パン屋のネコ
たまごからかえった家
魔法のかけぶとん
訳者あとがき
ぬけぬけと自由な,ファンタジーの源泉……………東 直子
さし絵 ヤン・ピアンコフスキー
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
21
教育出版国語 5年生 【平成27年度教科書著者紹介本 令和2年度教科書著者紹介本】 ローラが生まれた時に、北風がくれた贈り物は、細い銀の木さりで雨粒が3つついてました。北風はローラの誕生日の度に、雨粒を1つくれます。いつもつけている首飾りは、雨粒が増える毎に不思議な力をくれました。 8編の短編集 『 しずくの首飾り / 足ふきの上にすわったネコ / 空のかけらをいれてやいたパイ / ジャネットはだれとあそんだか / 三人の旅人たち / パン屋のネコ / たまごからかえった家 / 魔法のかけぶとん 』2020/08/21
mntmt
19
小さなおとぎ話が8編。「三人の旅人」が一番好きだな。国語の教科書に載っていた気がする。2019/06/26
マツユキ
17
教科書に載っているという『三人の旅人たち』が読みたくって。列車が停まる事がない砂漠の駅の三人の駅員の物語。それぞれ旅に出て、見たものは…。予想外のお話でした。他七編を収録。非現実を強く感じるファンタジーですが、読んでいて、心が伸び伸びします。絵も素敵。本好きとしては、『ジャネットはだれとあそんだか』がお気に入り。わくわく。2020/01/02
棕櫚木庵
15
エイキン4冊目.私が読んだのは1978年刊の単行本で,『海の王国』と同じく,ヤン・ピアンコフスキーの挿絵.順序としてはこちらが『海の王国』より先らしい.そのせいか,挿絵の装飾がおとなしくて,ちょっと,残念.でも,ピアンコフスキーの影絵(切り絵?)風の絵はやっぱりいいなぁ.民話/神話風の物語8篇.とんでもないことが当たり前のように起こるのがおかしい.そして,深刻な話になりそうなのが,なんだかよく分からないけどハッピーエンド?に終わる.そんな物語がエイキンの特徴かもしれない.楽しい本でした.→2024/09/10
たぬ
13
☆4 ファンタジーでドリーミンな童話集。雨つぶの首飾りなんて素敵ね。本の中から出てきた動物たちが冷蔵庫やお風呂で遊んでいたり、イーストを食べた猫がどんどん膨らんで大きくなっていったり、空飛ぶパイにみんなが乗ったり…子供の頃に空想した世界がいっぱい出てきます。静止画含め映像化は無理めなお話もいくつか。読み手がそれぞれに好きなように想像して楽しめるのがいいね。2024/10/09