岩波ジュニア新書<br> ロボットが家にやってきたら… - 人間とAIの未来

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岩波ジュニア新書
ロボットが家にやってきたら… - 人間とAIの未来

  • 著者名:遠藤薫
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 岩波書店(2020/06発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784005008674

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内容説明

お掃除ロボット,ドローン,AI家電,自動運転車….ふと気がつくと身の回りにはロボットやAIがあふれ,日々の生活に欠かせないものになっている.ロボットやAIの普及によって私たちの生活はどのように変わるのだろう.ロボットは人間を幸せにしてくれるのだろうか? これからの人とロボットの関係を考えるロボット社会文化論.

目次

1 はじめに――ロボットが家にいたら
 ロボットがほしい/生活に入ってくるロボットたち/進化する「ヒューマノイド」/戦争するロボット/ロボットとAIは同じか? 違うか?/本書の目的


2 人間はなぜロボットをつくるのか?
 なぜ人間はロボットをつくろうとするのか

2-1 なぜ,いま,ロボット?
 なぜいまロボットに注目が集まるのか?/現代社会の不安/社会的背景 その1/社会的背景 その2/産業的背景/技術的背景

2-2 実用化への期待
 期待されるロボットは?/リスク対応型ロボットへの期待


3 ロボットの進化とわたしたちの社会

3-1 さまざまなロボットがいる
 「ロボット」ってなに?/さまざまなロボット

3-2 ロボットは人間を超えるか?
 ロボットの進化/ロボットは人間に代わって仕事をする

3-3 ロボットは人間の敵になるのか?
 ロボットは暴走するか?/ロボット虐待?/社会的不安の現状/ロボットと人間の関係

4 西欧文化の中のロボット

4-1 人工物と人工物観
 ロボットは「人工物」

4-2 ロボットAIの歴史は「機械時計」とともに始まった
 ロボットの始まりは機械時計/近代医学は人間を「機械」と考えるところから始まった
4-3 ロボットの夢
 そして人間たちは知能と身体を人工的につくれると考えた/自律したロボットが,科学者たちの夢だった/機械と人間の戦い

4-4 現代~未来へ
 ロボットの時代


5 日本文化の中のロボット

5-1 南蛮船が日本に「時計」をもってきた
 時計技術の伝来

5-2 日本における時計技術の展開
 国内の時計技術者/日本では,時計技術は産業科学ではなく,文化芸術として発展した

5-3 近代日本と時計技術
 しかし,日本の近代化を引っ張ったのも時計産業だった/近代日本の時計産業/田中久重と豊田佐吉/日本のロボットたちは自律しない


6 反乱するロボット,涙を流すロボット

6-1 人造人間の倫理
 フランケンシュタイン博士と人造人間の激しい愛憎/西行の反魂術の静かな悲しみ

6-2 反乱するロボットと夜行する付喪神たち
 チャペックが描いたロボットの反乱/物の妖怪付喪神

6-3 ジョン・ヘンリーと列車に化ける動物たち
 機械と戦った英雄/機械のマネをする妖怪たち

6-4 「ロボット三原則」とドラえもん
 アシモフが考えたロボット三原則/人間に反抗することのない日本のロボット

6-5 ロボットと人間のあいだ
 ロボットの死の受容

6-6 なぜこのような違いが生じるのか
 神と人と物の関係


7 共進化するロボット

7-1 文化も共進化する
 異なる文化は決して交わらないのか/融合する人工物観/技術開発の主体も協働する

7-2 「第二の技術」という考え方
 思考の道具,コミュニケーションのツールとしての人工知能(コンピュータ)/自然と戯れる「第二の技術」/〈初音ミク〉というロボット/永遠に完成しない遊戯

7-3 ロボットと人間の共生する社会
 ロボットと共生するために考えておくべきこと/〈モノ〉は機械だけではない/「伴侶種」という考え方


8 おわりに――サイボーグ=人間がネットワーク化される世界の危険と希望

8-1 サイボーグ化する人間たち
 ロボットについて考えることは人間社会について考えること/サイボーグとしての私たち/サイボーグ化する〈私〉たち/ヒトと人工知能の融合

8-2 ネットワーク化されるサイボーグ人間たち
 ネットワーク化する〈私〉たち/自動運転というロボット・人工知能/社会全体がインターネットに埋め込まれる

8-3 IoT,IoEという〈世界脳〉,その期待と恐怖
 人間とコンピュータの共生/ウェルズの〈世界脳〉/オーウェルの〈世界脳〉批判/監視管理環境生権力

8-4 〈世界脳〉を希望とするには
 〈世界脳〉を監督する〈世界脳〉/〈知の考古学〉/私たちは監視されるかもしれない.でも私たちが未来をつくり出す/おわりにのおわりに


参考文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スプリント

4
ロボットやAIが日常生活に取り入れられたらどんな生活がまっているのか?オーソドックスな内容ですが読みやすく分かりやすいです。2018/04/30

Hiroki Nishizumi

2
不定時法を含めた機械時計と西行の反魂術の項は特に興味深く読めた。2018/11/12

むさみか

2
ある程度前から人工知能がやがて 人間を超えたらどうなるのか という疑問は いろんな文学作品や漫画でも 題材にされていましたが 本当にどうなるのでしょうか そんな疑問から始まる本でした タイトルから 科学的にみた未来かな と思ったのですが大分哲学的というか社会科学なのかな2018/07/07

in medio tutissimus ibis.

1
タイトルで若干誘導された気もしないでもないが、未来に我々が共存することになるロボットは駆動系(肉体)を持っていないかもしれないし、知性を持っていたとしてそれが人間の様なものであるとは限らないのだと言われると意外に驚いてしまう。ロボットは人間のような肉体と知性を持った、つまるところ人間に似た何かであると、そう思っていた。あるいは、そう思っていたかったのだろうか? すでにわれわれの傍らにいる家畜は、人とは違う知性や肉体を持っているが、それが我々を豊かにしてくれている。ロボットもそうなるだろう。蒙を啓かれた思い2019/01/20

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