中公新書<br> 百年戦争 中世ヨーロッパ最後の戦い

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中公新書
百年戦争 中世ヨーロッパ最後の戦い

  • 著者名:佐藤猛【著】
  • 価格 ¥1,012(本体¥920)
  • 中央公論新社(2020/06発売)
  • 初夏を楽しむ!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~6/1),中央公論新社140周年×Kinoppy15周年 ほぼ全点大特集(~6/14)
  • ポイント 450pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784121025821

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内容説明

フランスを主戦場として英仏王家が攻防を繰り広げた百年戦争(一三三七~一四五三)。イングランドの大陸領をめぐる積年の対立に、フランス王位継承権争いが絡んで勃発した。当初イングランドが優勢だったが、ジャンヌ・ダルクによるオルレアン解放後、フランスが巻き返して勝利する。戦乱を経て、英仏双方で国民意識はどのように生まれたか。ヨーロッパ中世に終止符を打った戦争の全貌を描き、その歴史的意義を解明する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

85
期間が長く争点が多様な、これほどグダグダの出来事を、よくここまで噛み砕いて説明してくれたと頭が下がる。フランス地図を横に置きつつ、一所懸命に百年間の歩みを追いかけた。知っておくべき前提条件が多い。イギリス王室が保有するアキテーヌの領土、国王への臣従の意味、フランス王室の王位継承問題、フランドルの羊毛取引、そしてジャンヌ・ダルク…。その背景に、カトリック教会のシスマ、神聖ローマ皇帝、十字軍、ペストなどが重なってくる。とても「戦争」と呼べないような駆引きを通じて、主権国家という新たな歴史が生まれることを知る。2020/06/02

k5

81
歴史ものの新書ってこんなに読みやすかったかしら?というくらい明快で分かりやすかったです。気になるのはやはりジャンヌ・ダルクで、当時としてはけっこうな過激思想を表明していたことが分かります。しかも世間と逆張りで。ジャンヌの面白さをもう少し追求していこうと思います。2021/08/14

skunk_c

68
高校世界史の教科書には必ず登場し、ジャンヌ・ダルク(きょう偶然CSで映画をやっていたので見てしまった)の逸話ぐらいしか印象に残らない時代を、わかりやすい文章で丁寧に綴っている。もとよりこの戦争自体が一言で言い表しにくいのだが、これを最後の方で見事にコンパクトにまとめてあった。100年以上のスパンがあるため、歴史的に前と後では大きく時代が変わるのはある意味当然だが、これを中世の終わり、とくにフランスという国家意識の萌芽を、ジャンヌの言葉から引き出してくるあたりのセンスは素晴らしい。続書を期待して待ちたい。2020/09/20

kk

48
英仏両国が、中世の桎梏を脱して国としての体裁を整える大きな契機となった百年戦争。本書は、その大まかな経過、何が争われたか、そして歴史へのインパクトなどを丁寧に概説。ご専門が仏中世史ということで、フランス内乱としての側面や、その中で王と臣民の対話が理念化していく過程に注目。勉強になります。他方、こんだけ巨大な事象を新書に収めるってことなんで仕方ないんだろうけど、記述が些か散漫に傾き、メリハリに欠けてしまった印象も。上下二冊組みにでもして、筆者の心ゆくまで語ってもらえば、実は更に読みやすくなったのかも。2020/05/26

パトラッシュ

46
百年戦争とは英仏両国における戦国乱世だと感じた。中央に王朝(幕府)はあるが地方に蟠踞する大貴族(戦国大名)が強大な力を誇り、反乱を起こしたり気に入らない王(将軍)の首をすげ替えたし、王位(将軍職)を巡る争いやほぼ百年間続くなど共通点が多い。日本は外部の影響をほとんど受けない島内だけの争いだったが、フランスの一諸侯がイングランドを征服し王となった英仏関係は互いの譲れぬプライドがぶつかったわけだ。長い戦乱の果てに統一国家が生まれるなど、中世から近代への移行期には頂点に立つ者を選ぶ戦国期が必要なのかもしれない。2020/07/23

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