内容説明
戦前期を中心に扱う日本政治史のテキスト。私たちが暮らすこの日本は,どのように形作られてきたのだろうか。幕末・維新期以来の日本政治の歩みをたどりながら,現代日本の来歴を学ぶ。史実を学ぶことはもちろん,歴史的リテラシーを高めるための一冊。
目次
はじめに
第1部 近代国家・国際関係の形成
第1章 江戸幕府の崩壊と新秩序の模索
第2章 近代国家の建設
第3章 大日本帝国憲法の制定と議会の開設
第2部 近代国家・国際関係の運用と改良
第4章 国制の構築と条約改正への道
第5章 日清戦争と国民・政党
第6章 日露戦争と韓国併合
第7章 大正デモクラシーと第一次世界大戦
第3部 現代世界の誕生
第8章 第一次世界大戦後の政治と外交
第9章 政党政治の全盛と挫折
第10章 非常時日本の大転換
第4部 焦土の中の日本と再編
第11章 日中全面戦争と真珠湾への道
第12章 アジア太平洋戦争下の日本
第13章 戦後改革と日本の再出発
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
39
戦後の13章に着目。米軍支配の沖縄・奄美・小笠原は平和条約3条で米国施政権を承認する潜在主権が容認(273頁)。この潜在主権ということば、概念は矛盾していると思える。主権は主権ではないかな。日米安保条約はこういうので矛盾をはらんでできた条約だったのだろうと推察。 2021/11/03
ア
7
明治維新から55年体制成立までの日本政治史。それぞれの内閣などがどのように成立し、どのような仕事をなし、どのように崩壊・総辞職していったかを掴みやすい。2024/01/25
バルジ
7
最新の研究動向も取り入れた日本政治史の通史。この手の本では珍しく終戦ではなく55年体制の成立までを扱っており戦前・戦後の連関性を意識させる構成となっている。「はじめに」では”来歴”という言葉が用いられ坂本多加雄好きとしては何とも感慨深い。日本政治を長い時間軸で捉え現在の政治事象を相対化する訓練を本書で積むことが出来るであろう。公議輿論から五箇条の御誓文、議会開設から憲政常道へと目まぐるしく変化する統治構造の変遷は面白い。明治憲法を基礎とする統治のガバナンスが崩れた時、何が起こったかは周知の通りである。2020/07/05
politics
5
幕末・維新から占領改革頃までを取り扱った政治史の通史。これまで日本政治史の通史と言えば北岡伸一氏のものがあったが、そちらと比較して読むとさらに面白いかも。内閣の活動内容やその政治過程などの記述が豊富なのが特徴的かなと思われる。2020/07/24
spanasu
4
ペリー来航から1955年までの政治史についての教科書であり、特に大正以降は詳しい印象を受けた。建軍を中心に軍についての言及が少ない気もするが、代わりに著者の専門とも言うべき政官関係や首相選定に詳しい。2020/03/08
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