内容説明
猪狩文助、大いに怒る! ――高校教師・香奈江は、担任の生徒・恒夫との結婚を密告され、懲戒免職となる。続いて、恒夫が惨殺され、彼女は夫殺しの容疑者に! ダブル冤罪を晴らすため、老弁護士・猪狩文助が立ち上がる。法廷で繰り出す法医学や最新科学を駆使した弁護術とは? 巧緻を極めた弁舌で、文助は逆転無罪を狙うが……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
LUNE MER
11
ラスト、法廷で真犯人を追い詰める手口が古畑任三郎的(明石家さんま回)。何かトリックがあったりするわけではないが、物的証拠を巧妙に揃えていき、裁判の進行に巧く滑り込ませる展開がストーリーとして実に上手い。法廷ミステリーに詳しいわけではないが、このジャンルでお勧めない?と聞かれたら私は本シリーズを推す。2020/07/22
Hirosi Inoue
0
猪狩文助弁護士シリーズ。高齢の弁護士と若手弁護士そして警察OBの調査員のコンビで容疑者の無実を証明して行く。読んでいて法廷の状況がわかり事件の解明していく弁護士の働きが良く解る。今回は身近な犯人をあぶりだし冤罪を見事に解決したとこが後味が良かった。2013/08/06