角川文庫<br> 政界ヤクザ

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角川文庫
政界ヤクザ

  • 著者名:一橋文哉【著者】
  • 価格 ¥814(本体¥740)
  • KADOKAWA(2020/06発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041094068

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内容説明

日本の戦後政治、それはフィクサーや大物右翼、総会屋など黒い人脈とのつながりの歴史でもある。ある者は戦中の混迷期に暗躍して政財界に君臨し、ある者はアメリカや北朝鮮との橋渡しをして利権をむさぼり巨額の富を得た。つかず離れず彼らと関係をなし、ときに政治生命を断たれるにも関わらず続いてきた「裏社会との黒い蜜月」とはいかなるものだったのか? 「桜を見る会」にも表れたそのズブズブの構造を明らかにする。

<本書の目次>

序章 安倍首相が隠したかった黒い紳士

第1章 政界ヤクザの系譜

宿敵・西武鉄道株を買い占めた横井
小佐野も児玉も……皆、死んだ

第2章 バブルを泳いだ総会屋の生態

小川薫周辺のソーカイヤたち
オールスターで大荒れの日本通運総会
野村證券事件の主役
打ち出の小槌の銀行
ノーパンしゃぶしゃぶに集う名士

第3章 原点は満州・上海人脈にあり

満州・南京傀儡政権が生み出す“宝”
阿片と偽札のマネーテロ
日銀金庫から消えた大量のダイヤ
謀略に使われた国民の接収資産
現代に残る「キャノン機関」の黒い人脈

第4章 海外から襲来した仁義なき戦い

米国で火を噴いた大疑獄事件
謎の死を遂げたキーマンたち
闇社会結集を求めた自民党
ロッキードを食った「刎頸の友」
次世代の政治家が潰れたリクルート事件

第5章 政界のドンが転落

公取委を脅してゼネコン汚職
金丸最後の砦となった北の利権
泉井マネーなど疑惑塗れのYKK包囲網
横井英樹とはいったい、何者か
「あの時撃ち殺しておけば」と言われ

第6章 最後のフィクサーと新しいネット右翼

六本木・TSKビル争奪をめぐる激闘
朝鮮総連本部ビルを売却する
ネット右翼を喜ぶ自民党政権
政治家とヤクザは表裏一体

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たぬ

20
☆3.5 総会屋って見た目厳つくて無駄にでかい声(もちろんダミ声)のおっさんが株主総会で野次ってる程度かと思ってたけど奥が深いのね。安倍晋三だの森繁久彌だの赤川次郎の父親だの名前が出てくる面々が有名どころばかり。これ読むと政治家って金銭欲と地位欲のためだけに動いてるんじゃと思えてしまう。金が絡むとろくなことにならないなー。2021/11/19

Hiroshi

7
官僚や秘書官が表の補佐官だとしたら、裏の補佐官と位置づけられるのが政界ヤクザである。政治家の裏金作り、選挙の裏参謀、選挙区の有力支持者の利害関係の調整、敵対勢力との暗闘指揮と排除、政治家のスキャンダルのもみ消しを行う。彼らは企業舎弟・総会屋(経済活動を主)・政商(政治経済両方)・フィクサー(闇で全てを支配)と呼ばれる。総会屋では小川薫がいる。論談同友会の正木龍樹、小川の弟子の小池隆一もいる。1株でも総会に出席して荒らした。雑誌に賛助広告を出させる。小池は証券スキャンダルで有名に。商法改正で総会屋は消える。2024/01/31

fseigojp

7
安部の桜の会は、せこい利益誘導だとわかる 昔は、スケールが大きかった2022/05/01

Katsuto Yoshinaga

7
最近、あまり聞かれなくなった『総会屋』『フィクサー』たちによる昭和・平成史。フィクサーの原点を満州と上海と喝破しての満洲史、ロッキードやリクルートの経済事件における疑獄の系譜、金丸信氏そして個人的に謎と闇がかなり深いと感じている中村喜四郎氏が跋扈した汚職事件、諸々がとにかく興味深く、本書のページ数ではとても物足りなかった。ただし、非常に不満な点として、文章や日本語がおかしいというか下手くそである。なんとかならなかったものだろうか。2020/07/04

Ken D Takahashi

5
どうやら、これもまた必要悪なのだろうか?まぁ、僕の場所からは遠い存在ではありますが…。本当に居なければもっと大変な事になるのだろうか?2021/08/16

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