山と溪谷社<br> カラスはずる賢い、ハトは頭が悪い、サメは狂暴、イルカは温厚って本当か?

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山と溪谷社
カラスはずる賢い、ハトは頭が悪い、サメは狂暴、イルカは温厚って本当か?

  • 著者名:松原始
  • 価格 ¥1,485(本体¥1,350)
  • 山と溪谷社(2020/06発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 390pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784635062947

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内容説明

じつは私たちは、動物のことをぜんぜん知らない――。
私たちが無意識に抱いている生き物への偏見を取り払い、真剣で切実で、ちょっと適当だったりもする彼らの生きざまを紹介。動物行動学者が綴る爆笑必至の科学エッセイ!

『天地創造デザイン部』原作者、蛇蔵氏、驚愕! 
「待ってた! ヘンで終わらない、動物のワケがわかる本!」

カラスはずる賢い、ハトは頭が悪い、サメは狂暴、イルカは温厚って本当???
鏡を見せると、ハトは自分が映っているとわかるが、カラスはわからず速攻ケンカを売る(鏡像認知という動物の認知能力を測る方法のひとつ)。
他にも、サメはカメと間違えて人を襲うことが多い、イルカの交尾はめちゃくちゃ乱暴なこともわかっている。
じつは私たちは、動物のことをぜんぜん知らない――。

本書では、ベストセラー『カラスの教科書』の著者・松原始氏が動物行動学の視点から、
人が無意識に生き物に抱いている〈かわいい〉〈狂暴〉〈やさしい〉〈ずるい〉などのイメージを取り払い、真実の姿と生きざまを紹介します。
身近な生きものを見る目が変わるとともに、生物学の奥行きと面白さが感じられる一冊です。

〈「はじめに」より〉 
動物行動学の目を通した動物は、決して世間で思われている通りの姿をしていない。
動物行動学とは「動物はどういう行動をし、その行動にはどんな意味があるのか」を観察し、研究する学問だ。
本書では「きれい」「かわいい」といった見た目の誤解、それから「賢い」「やさしい」といった性格の誤解、そして「亭主関白」「子煩悩」といった生き方の誤解について、生き物の実例を紹介する。


〈もくじ〉
PART1 見た目の誤解
 #1 「かわいい」と「怖い」~カモメはカラスと同じ、ゴミ漁りの常習犯
 #2 「美しい」と「醜い」~ハゲタカはハゲだから清潔に生きられるのだ
 #3 「きれい」と「汚い」~チョウは花だけじゃなく糞にもとまる

PART2 性格の誤解
 #4 「賢い」と「頭が悪い」~鏡像認知できるハトとできないカラス、賢いのはどっち?
 #5 「やさしい」と「ずるい」~カッコウの托卵は信じられないほどリスキー
 #6 「怠けもの」と「働きもの」~ナマケモノは背中でせっせと苔を育てている
 #7 「強い」と「弱い」~コウモリの飛行能力は戦闘機並みに高い

PART3 生き方の誤解
 #8 「群れる」と「孤独」~一匹狼は孤独を好んでるわけじゃない
 #9 「亭主関白」と「恐妻家」~ライオンのオスはトロフィー・ハズバンド
 #10 「子煩悩」と「放任主義」~カラスの夫婦だって子育てに苦労する

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

岡部敬史/おかべたかし

121
これは実に面白い。《イルカは温厚/サメは凶暴》など、人間が抱く見た目のイメージと実際は違うところを、わかりやすくユニークな筆致で書いてくれる本。今まで読んだ動物雑学系の本でいちばんよかった。この松原先生、サイコーだな。いつか一緒にお仕事したい。2021/07/12

ぶち

103
日本の大人は組織論やリーダー論が大好きで、動物の世界にも会社や政治組織のモデルを当てはめて、悦に入っているところがあります。男性や女性の理想像のモデルに当てはめたりもしています。その結果、賢い・頭が悪い・狂暴・温厚・きれい・汚いなどの印象を動物に抱きます。でも、この印象は単なる見た目や先入観からくるだけの偏見なんですね。この本は動物の姿や行動について明かしてくれます。それは、生存をかけた戦略なんです。この戦略というか知恵が面白くて、面白くて....イラストも精緻で表情豊かで、見ているだけで楽しくなります。2021/07/22

みかん🍊

98
『カラスの教科書』の松原さんの本、研究者でありながら学術的な内容を羅列しているだけでなく動物、生物としての行動を例えを用いて分かり易く語ってくれているので素人でも面白い、生物の究極的な目的は繁殖であり遺伝子を残す事、そのために進化したり行動を起こしているので人間が人に置き換え賢いとか狂暴とか残酷とか勝手に思っているだけで行動には理由がある、動物全般について書かれているが、やはり鳥類多し、烏の擁護は忘れない。2021/07/30

トムトム

58
ひと昔前の生物学や動物行動学をちょっと知っていて、最新の生物学を知りたくなった人におすすめな本!詳しく分かりやすく面白い、完璧な本だと思います。生き物好きの言いたい事を全て代弁してくれている本で、さすが松原先生!と嬉しくなりました。2021/07/09

shio

34
タイトルに惹かれてまたまた山と渓谷社の本。めっちゃ面白かった😆優しげなイルカはメスをオスが集団で囲み小突き回す悪質なナンパをするし、Gは案外不潔でもなく、マンボウは本気で泳ぐと結構速い。それぞれの環境に適した生活をしてるだけで好かれたり嫌われたり。人間が動物に持つイメージはホント勝手なもんだ。だけどナマケモノの生き方はイメージ通り過ぎて究極だった!不動のあまり体に苔が生え、その苔を食べて排泄、そこにガが湧き、ガはナマケモノの身体に糞をし、それが苔の養分となり…。仙人のようなシンプルライフ!2023/12/04

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