内容説明
「オススメの映画は?」と問われたら、まずその人の悩みを聞くべし。それが相手にピッタリの映画を導き出す近道です! 人間関係の苦しみ。親の介護。差別への憤り。政治への不満。生きる意味。人生相談に応じて宇多丸が触れる400本以上の映画の中に、必ずあなたの特別な一作がある! 映画、音楽、ミリタリーからアイドルまで、あらゆるカルチャーに通じる才人による、刺激的な映画ガイド。〈文庫版特別収録〉岡村靖幸と宇多丸が人生相談に答える、豪華対談!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
H!deking
94
一般人からの相談内容に沿った映画をすすめる、といった内容。いやー面白かった。俺も結構映画観てる方だと思ってたけど、知らない映画の話が沢山出てきて勉強になりました。ただ、こういうのって文章として読んでいると途中から飽きてくるというのもあるかな。居酒屋かどっかで飲みながら聞きたい話でありました。でも次の日には忘れてそうだけど(笑)こんな時なので色んな映画観ようと思います!2020/04/26
A.T
27
著者は、TBSラジオの映画評番組「ムービーウォッチメン」でパーソナリティーの宇多丸さん。聞く度に映画のおすすめに感心しておりました。その彼が2016年までの上映作品についてランダムにまとめたのが、本書。リスナー(読者?)からのお悩み相談に回答して、「そんな時に見てほしい映画はコレ」という流れ。例えば「片付けが苦手で床が抜けそうです」→「戦慄の絆」「アビエイター」「BUG/バグ」「呪怨」「ファイトクラブ」…と悩みに意外なオススメの当て込みとそのわけが読みどころなので、いつもの映画評と違うのは要注意です。2022/06/22
おうつき
25
投稿者からのお悩み相談に対し、宇多丸さんがぴったりの映画を紹介していくカウンセリングという体の一冊。まず宇多丸さんの知識と着眼点が凄すぎる。観たことのある映画の話題でもそんな視点があるのかと目から鱗だった。普段ミステリ小説を好んで読んでいる自分にとって「小説を結末から読んじゃう癖を治したい!」についてのアンサーがめちゃくちゃ刺さった。とりあえずカンフーパンダを観てみようと思う。2022/07/29
緋莢
20
<「オススメの映画は?」と問われたら、まずその人の悩みを聞くべし。それが相手にピッタリの映画を導き出す近道です!>(内容紹介より)初回がいきなり「カツラを外すタイミングが分かりません!」というインパクト大な質問でしたが、しっかりと映画のタイトルをあげていて(それも複数)唸りました。たくさんの映画を観ている事は勿論なのですが 悩み事に最適な作品を選んで語れるというのは、なかなか出来ないよな~と(続く 2020/06/01
葵
13
ラジオは好きでよく聞くが本もあったのね!ラッパーだから活舌超いい&短時間に物凄い量の情報を詰めてくるから、個人的には活字より耳で聞く方が好き。あと耳障りのいい声にうっとりする。岡村靖幸も言っていたが、どの作品も必ず複数回見ており、真摯で誠実で根っからの映画愛を感じる。酷評作品も不思議と鑑賞したくなるレビューをかますし、まじラジオおすすめです。しかし学生時代TSUTAYAでバイトしていたのに、全然知らない古い名作がわんさか。なぜオレはあんなムダな時間を…。とりあえずブルーバレンタインまた観たくなったよ。2020/10/23