デジタル×地方が牽引する 2030年日本の針路

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デジタル×地方が牽引する 2030年日本の針路

  • ISBN:9784822288884

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内容説明

GDPからQoL(クオリティ・オブ・ライフ)へ、価値観の転換で地方はよみがえる
■私たちが今、思考すべきは「ポスト・コロナ(コロナ後)」の世界における新たな価値観や常識だ。これを機に、社会のデジタル化が一層加速し、テレワークや在宅医療、遠隔教育などが定常化すれば、地方社会にとっては大きな恩恵となるだろう。同様に、平常時では一定の時間がかかる「ニュー・ノーマル」へのシフトが、一気に進む可能性もある。(中略)誰もがどこからでも仕事をこなせる社会を経験した後、都市、および職場という「場」の持つ本質的な意味合いとは何なのか。大都市であれ、地方であれ、再考を迫られている。物事の本質的な価値や意味合いの変化と、「ポスト・コロナ」時代の世界のあり方に関して、真剣に検討を始める時が来た。(本書『はじめに』より)
■日本の各地方が、内在的な価値を発掘し、個性を極めていくことは、企業・住民に選ばれ、生き残るために必要な要素の一つだ。人口が減少する中、多様化するニーズに大都市とは異なる独自性で応えられなければ、地方に経済と人の流れを取り戻すことはできない。しかし、「収入ではなく働きがい」「都心ではなく地方」を選ぶQoLエコノミーの台頭の兆しとも言える価値観が生まれてきている。GDP的価値が中心だった時代は都市が強かったが、QoL的価値を取り入れれば、地方でも十分差別化が可能で、人を呼び込むことができるだろう(第7章『各都市の価値をどうやって向上させるか』より)。

目次

第1章 地方部が抱える深刻な課題
―― データで見る都市と地方の厳しい現実
第2章 首都圏が抱える一極集中の弊害
―― 東京の未来は意外に「安泰」ではない
第3章 AI時代の雇用と地方格差
―― 給料が上がる仕事、下がる仕事、消える仕事
第4章 地方活性化に向けた一筋の光明
―― デジタルで可能になった新しい生き方と価値観
第5章 地方創生を後押しする最新テクノロジー
――「AI」「IoT」「xR」「ブロックチェーン」「5G」
第6章 地方再興を実現するための7つの提言
―― 地方創生を目指す、すべての人へ
第7章 各都市の価値をどうやって向上させるか
―― 内在価値創出と戦略的連携の具体的方法
第8章 インフラ運営・サービスコストの徹底削減
―― 三重苦を乗り越えるデジタルの知恵
第9章 地方再興の実現に向けた具体策
―― 住民・観光客・企業をいかに誘致するか?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

モーモー

3
現状の課題分析として、地方都市は人口が減少。都市機能を維持するには最低でも2万人の規模が必要ななか、日本の市区町村の48%は2万人以下であり、今後インフラを維持できなくなる可能性あり。一方、人口が集中する東京は生活コストが全般的に高く、快適な生活にはお金がかかる。 コロナにより、必ずしも東京でなくても仕事が可能なことははっきりしてきた。地方で高収入を得ながら快適に暮らす生活は理想的である。2020/08/18

May

3
付き合いのある本屋さんが薦めてくれたので読んでみた。特に目新しいことが書かれているわけではなく、新しい概念、価値に気づかせてくれるほどの内容ではなかったが、気持ちを新たにすることには有用。なお、紹介されているようなコンサルが絡んだ事例の多くは、国の金などを引っ張ってきて取り組んで、金がなくなったところで実質的には終わりってのが多いと思っている。コンサルにしても口先介入ばかりで、彼らに期待しているものをしっかりと踏まえて付き合わないと、役に立たないと思うことになる。2020/07/15

jouta h.

2
アクセンチュア、畏るべし!一万時間の法則×好奇心、大事!xR、5G(遠隔手術)、AI(いちごを収穫するロボット)等デジタル×地方で牽引しないと少子高齢化、コロナで弱っていく日本を救えないと痛感。老若男女に読んで欲しい。2020/09/10

kurikuri

2
地方再生に興味があり読んだが、アクセンチュアの仕事の進め方を学んだとも感じる。企業のビジネス提案だろうが、公共の再生も取るべきプロセスは同じだと気づいた。ビジネスを学び始めた人には学びの多い一冊。2020/09/07

Shiro

1
今後の地方都市の変革やそのためのテクノロジー活用について書かれたもの。丁度地方経済に関心への関心が高まっていたので、コンサドーレ・EZOCAの地域ポイントの事例、AI不動産バイヤーのiバイヤー、バーチャル空間上に(PCで)出社し仕事を行う不動産会社のeXp Reality、現地共通ポイントカードの気仙沼クルーカード等といった事例や、地方都市の最新の連携スキーム(近接生活圏連携型/近接観光資源連携型/遠隔観光テーマ連携型/広域経済圏連携型)、コネクティッドインダストリー等のコンセプトはとても興味深かった2021/03/28

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