小学館新書<br> 新型コロナVS中国14億人(小学館新書)

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小学館新書
新型コロナVS中国14億人(小学館新書)

  • 著者名:浦上早苗【著】
  • 価格 ¥902(本体¥820)
  • 小学館(2020/06発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784098253722

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内容説明

「ここまでやるか」コロナ戦争最前線ルポ。

この本は、中国ぎらいの人にこそ読んでほしい。
「コロナを世界にばらまいた元凶」として批判を浴びる中国だが、14億人もの中国人がどのようにこの未知なるウイルスと対峙したか、その実態はほとんど知られていない。中国が感染抑制のために講じた対策は、とんでもなくスケールの大きいものだった。「マスクを外すとドローンが警告」「GPSで個人の感染リスクを追跡」「AIの画像診断で感染を判断」「5Gネットワークで感染者を遠隔診療」「病院ではロボットが看護師に」そして「ウイルスを故意に拡散したら死刑」……技術と強権と監視を駆使した、異形の大国の異形のコロナ対策ドキュメント。
著者はこう説く。〈新型コロナで中国との関係が悪化した国がある一方で、中国の感染症対策を採用し、AIや5Gを自国の医療機関に導入し、医療チームの派遣を求める国も少なくない。日本と中国は移動が制限され、しばらくは一層遠い国になる。だからこそ、私たちは見えないところで起こっている中国の進化から、眼を背けるべきではない。日本が「コロナ後」の世界でどうポジションを築くかを考える上でも。〉

※この作品は一部カラー画像が含まれます。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

horihori【レビューがたまって追っつかない】

22
著者はマイミクさん。(mixiを知ってる人いるかしら?)面識はないのだけど、十数年来、投稿を閲覧させていただいてます。今回は、図書館ではなく購入。けれど、図書館でたくさんの人に読んでもらいたい本でもあります。10年前、中国に留学すると聞いて、どうなるやら?と綴ってらしたけれど、予想以上の着地点。中国で培った人脈があってこそのコロナ対策エピソードの数々。国任せにする日本と国を信じず自らが動く中国。国民性の力の差を感じました。「早く抜け出せた国が新しい世界を作る」アフターコロナの争いもし烈。2020/08/11

Hatann

11
新型コロナに対する中国の対応を真摯に素描している。地方政府トップは党内出世競争の故に都合の悪いことを隠蔽する傾向があってコロナの件でもマイナスに機能した。しかし、中央政府はトップダウンで積極的な対応をとる。武漢のことを知って封鎖を決めるまで僅か5日間である。強権的なロックダウン、テクノロジーを利用した行動追跡システムも当初は批判されたが、今では欧米諸国に模倣される。日本の国民は政府の指示待ちにてマスコミに登場する専門家の言動に翻弄されるだけだが、中国の国民は政府を信じていないので自分の頭で考えて行動する。2020/06/14

ののまる

9
日本はトライ&エラーを怖がるので、なかなか進まないダラダラ感はある…、いつまでも「昭和気質」の政治家や企業上層部が多いし。コロナ感染から抜け出せるのだろうか?2020/07/07

Tatsuya Hirose

1
【新型コロナ VS 中国14億人】 「中国がスゴイ」的な話には身構えてしまうタイプです。この本も読み始めは身構えた。はい。はい。すごかったんですね。と。 読み進めるうちに印象が変わってきた。事実を緻密に打ち込んでくる内容に説得力を感じてきたから。剛腕ともいえる手法で「最短距離」の政策を進める政府。単純に政府を信用することなく、それらの政策の中で暮らしている国民。どちらも相当にタフ…。少し前に読了した「蒼穹の昴」で描かれていた「滅びゆく王朝」とは相当に異なる中国の姿がそこにあった。2023/10/06

tackto

1
コロナ関連の書籍には興味がなかったが作者と面識があったので読んでみようと思った本。中国が発祥のCOVID19。中国でのITの技術力で感染リスクを抑えたこと。社区ごとの取り組みなど各個人も企業も問題終息を願っているのがよくわかる。日本は一部の知事を除いて政府も知事も責任を取りたくないように思えるのは私だけでしょうか。外出禁止は共産党一党政府だからできるのかと思ったが欧州でもロックダウンができるのであれば日本も法律を対応できるように変えることも必要を感じる。2020/07/03

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