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内容説明
北朝鮮当局が忌み嫌う記者が放った決死の書。
北朝鮮は独裁国家だ。情報統制も厳しい。内情を知るには公式発表の裏を読み取るか、脱北者の証言に頼るか。いや唯一、抜け道があった。それが今回、筆者が試みた内部資料である。
朝鮮半島取材25年に及ぶ筆者は、独自のルートで約1400件超の機密文書や音声記録を入手した。金正恩の暗殺計画から朝鮮人民軍の内申書、はたまた深刻な麻薬汚染や巷に現れたモヒカン男子への戒めまで。
〈資料を通じて北朝鮮の全体像に迫ろうとする本書の内容は、北朝鮮で体制側に属し、最高指導者に忠誠を誓っている彼の国の知人たちを不快にさせたり、怒らせたりすることが きっとあるはずだ。日本と北朝鮮を隔てる体制の壁は高く、厚い。北朝鮮の人々と育んだ友情や信頼を失うおそれは、絶対にないとはいえない。 そういう点を考えると、本書の執筆はある意味、私にとって北朝鮮との「決別宣言」に なるかもしれない〉
――本書「まえがき」より
当局発の文書ゆえ生々しい。圧政に苦しみながらも生き抜く民衆のしたたかも見えてくる。北の監視網を潜り続けた筆者の取材余録もコラムとして収録!
(2020年6月発行作品)
※この作品はカラー画像が含まれます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
梅干を食べながら散歩をするのが好き「寝物語」
7
著者は新聞記者。極秘内部資料の解説により、国内の腐敗と政治的不統制、金正恩に抱く国民の不満が理解できた。金正恩の生い立ちについての情報の扱い方の変遷は興味深かった。タダ働きさせられる労働者の生活実態、米国との交渉における北朝鮮の本音などに話題が移り、一気に終わる。一つ気になったことは、文章の洗練度が低く「読みにくい」本であるということ。引用文と著者の言葉、第三者が語った言葉が散らばっている。誰の発言かよくわからなくなることがあった。また、タイトルの印象とは違う内容であった。2020/08/12
ねむ
1
80年代の共和国の様子をリアルに記した「凍土の共和国」「どん底の共和国」を読み、それから約30年、最近の共和国のリアルな様子を知りたくなり、読了根本的にはあまり変わっていないなという印象。共和国の内部真理に近い内容なのではないか?本当のことは誰にもわからない。 南北および米朝融和ムード漂う2018年、すっかり感動しながらこの様子をテレビで見ていたが、共和国内部ではむしろ警戒心を一層強めていたのも意外であった。
山葵
1
東京新聞記者が北朝鮮の機密文書を大量に手に入れ、その文書から北朝鮮を読み解く。2021/03/17
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