ニッポンの編曲家 歌謡曲/ニューミュージック時代を支えたアレンジャーたち

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ニッポンの編曲家 歌謡曲/ニューミュージック時代を支えたアレンジャーたち

  • ISBN:9784907583798

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内容説明

70年代から80年代、都内のレコーディング・スタジオは活気に満ち溢れ、
数々の名曲と名演が生まれ続けていた――。


本書は、今までスポットがあてられることのなかった編曲家に焦点を絞り、
たくさんの名楽曲を生んだ頭脳と、レコーディング時のエピソードに迫ります。
もちろんそれらの名曲を生み出すために奔走した制作ディレクターや、
名演を繰り広げたスタジオ・ミュージシャン、
それらの音を記録し続けたエンジニアの他、
元マネージャーをはじめとした関係者など、多方面から証言を収集。
編曲家のすごさを今、あらためて浮き彫りにしていきます。

さらに当時のアーカイヴ資料や写真、そしてこれまで不明だった
楽曲ごとの参加ミュージシャン・クレジットもできる限り掲載。
70年代から80年代の日本の音楽シーンにおける重要な記録として
バイブルというべき内容に仕上がっています。


<目次>
序文 メロディは、編曲によって音楽と結実する

第一章 楽曲のアルチザン、編曲家(アレンジャー)
川口真
萩田光雄
大谷和夫(芳野藤丸・長岡道夫、中島御、他)
星勝
瀬尾一三
若草恵(寄稿:辛島美登里)
船山基紀
大村雅朗(太田憲行/元担当マネージャー)
井上鑑(寄稿:松下奈緒)
佐藤準
新川博(寄稿:林哲司)
武部聡志

第二章 編曲家が愛したミュージシャンたち
矢島賢
野口五郎スペシャル・インタビュー
吉川忠英
島村英二
松武秀樹

第三章 セクションで魅せるミュージシャンたち
ストリングス
加藤高志
ブラス
ジェイク・H・コンセプション
数原晋
コーラス
仮歌~ガイドボーカル
広谷順子

第四章 録音の匠人、エンジニア
内沼映二&清水邦彦
鈴木智雄

特別寄稿
80年代のレコーディング・スタジオ(文:鷺巣詩郎)

コラム
アレンジャーとその時代(文:川瀬泰雄)
インペグとは(文:田渕浩久)
アレンジャーで聴く、ドラマー青山純(文:梶田昌史)
70年代のスタジオの風景(文:梶田昌史)
ヤマハとポプコンの功績(文:田渕浩久)
ディレクターが見ていた南野陽子と原田知世(文:吉田格)
名イントロを探して(文:田渕浩久)

特別付録
ミュージシャン・クレジット
(シングル/アルバム計207枚の参加ミュージシャン・クレジットを掲載)
あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

山田太郎

52
井上鑑にあこがれてアレンジャーになりたかった中学生だったのを思い出す。あとゲイリーカッツ。後藤次利にもあこがれておニャン子やりたかったというか。バンドやりたいんじゃないで、アレンジャー志望だったので、かわった中学生だったのだろう。でも楽器はひとつもできません。しかし、最近パソコン一つでできるのも善し悪しというか音楽売れないんでしょうがないんだよな。どんぶり勘定でやらないといいものはできない気がするな、音楽とか。2016/07/13

みっちゃんondrums

24
歌謡曲は好きだが、聴いていた当時はクラシックや洋楽、ニューミュージックより下に見ていた。が、歌謡曲もニューミュージックも同じクオリティで音作りをしていたと知る。紹介されているのは、アルバムの歌詞カードでよく目にしていたアレンジャーやスタジオミュージシャンたちばかり。確かにイントロや間奏など、印象に残る名演奏って多いものね。70、80年代の音楽作りに携わった彼らの楽しさ、熱さ、バブリーさが伝わる。口を揃えて言うのは、人が顔を付き合わせる、生の音作りへのノスタルジー。聴きたくなる!そして、東京なんだなぁ。2017/03/09

MASA123

10
図書館で見つけた本、こんなのがあったんだ。イントロや間奏が素晴らしい曲をチェックすると同じ編曲家だったりする。それから、井上陽水+星勝、中島みゆき+瀬尾一三、のような決まったコンビがあって、以前から、編曲家のことをもっと知りたいと思っていたので、この本はうれしい。 川口真のデビュー編曲が「人形の家」、「恋人よ」の壮絶なイントロは船山基紀、「異邦人」のイントロは荻田光雄、「地上の星」の間奏は瀬尾一三・・・名曲には編曲家の素晴らしいアレンジがあるのだ。編曲家が手がけた楽曲の確認がとても愉しい。 2023/10/22

Wataru Hoshii

5
1970年代〜80年代の歌謡曲/ニューミュージック全盛期を支えた編曲家、スタジオミュージシャン、エンジニアたちのインタビュー集。プロとしてポピュラー・ミュージックを作り続けた人たちの凄さが詰まっていて、音楽ファン必読の書です。本書を読みつつ数々のヒット曲を聴き直して、イントロやフレーズをじっくりと味わう体験ができました。個人的にはドラマーの個性の違いも意識できるようになって嬉しい。90年代以降、打ち込みの普及によってミュージシャンの需要が激減し、スタジオが次々と閉鎖されてしまった…という事実が寂しいです。2017/10/18

はあびい

5
編曲家の偉大さが初めてわかりました。2017/07/28

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