内容説明
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
本書では、さまざまなモデリング手法の基礎的な部分を解説するだけでなく、それらをどのように選択して使用すればよいか、そしてモデリングによって得られる結論について初学者が勘違いしやすい事項について丁寧に解説しています。
主な読者層は、「これからデータ分析を始める」、或いは「ある種の分析で結果を出すことはできるが、それが何をやっていることになるのかがモヤモヤする」といった初学者・初級者です。
通常データ分析の文脈では言及されない(しかし重要な)種々の数理手法についても解説することで、ある程度モデリングに慣れた読者が読んでも楽しめる内容を目指しました。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えも
25
様々な数理モデルの世界を横断的にざっくり説明。「俯瞰」という表現を用いるレビューが多いように、あくまでも入門書であって、実際、本書中では多くの他のテキストを紹介している▼手元にデータが揃いつつあって、どう分析しようかなと思ってたんで、何となくこっちのほうかな?という道案内になった感じ▼でもここからが大変なんだけど笑2021/08/01
あまつ
24
赤い本の次に読了。本書は巻末にある通り、数理モデルに関する理解が深まったあとに、どういったモデルがあるか辞書的に使ったらいいのかも。ここの数理モデルを使うにはまだかなり勉強が必要だ。2021/11/03
nbhd
23
良い本だった。これからデータ分析を学ぶ人のための入門書としても良いけど、データ分析をひとまわり学習した人が頭を整理するために読むのに最適な本かなと思った。データ分析をメタ的に理解できた。…よく理系学問は厳密とか言うけど、実際そうでもなくて、理系こそ「ざっくり」をつかむための学問なのではないか、数理モデルって簡単に言えば「ざっくり理解」のためのものだから。ま、その「ざっくりつかむための方法論」が厳密だったりするのだけど。あと、マックス・ウェーバーの「理念型」概念は、数理モデルに近いなと思ったりもした。2024/06/27
ぶう
23
数理モデルの解説をしている入門書的位置付けの書籍。いろいろな数理モデルが網羅的に紹介されており、全体像を俯瞰的に理解するにはちょうどよい難易度ではなかろうか。全ページカラー刷りでイラストもふんだんに使われており大変読みやすい。また重要部分にアンダーラインも引かれているため、ポイントを抑えつつ流し読みもしやすい作りになっている。姉妹書の「分析者のためのデータ解釈学入門 」を先に読んだが、内容的にはどちらもオススメである。入門書とのことだが、一部理解が追いつかない数式もあった。まだまだ勉強不足。2021/10/15
むっきゅー
21
メッチャ分かりやすい。カラーで図も多く、基本的な数学ができればどんどん読み進められる。様々な数理モデルを網羅しており、最初のページから順番に教科書として読むもよし、辞書的に必要なモデルだけ調べるもよし。各モデルの基本的考え方を理解することが容易であり、応用が効きそう。2020/09/20