ハヤカワ文庫NV<br> 駆逐艦キーリング〔新訳版〕

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ハヤカワ文庫NV
駆逐艦キーリング〔新訳版〕

  • ISBN:9784150414665

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内容説明

寒風と波濤に抗い、北大西洋を航行する37隻の輸送船団。だが、その護衛艦隊指揮官、米海軍駆逐艦〈キーリング〉の艦長クラウス中佐に安寧の時はなかった。待ち受けUボートの群に対し、味方の護衛艦はわずか4隻! 物資を待つ同胞のため、なんとしても狼の群を蹴散らし英国に届けるのだ! トム・ハンクス脚本&主演で大型映画化された、ホーンブロワー・シリーズの巨匠が描く白熱の海戦小説、新訳版。解説/岡部いさく

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yamatoshiuruhashi

48
帆船海洋小説の名作、ホーン・ブロワーの作家が描く現代戦(と言っても80年ほど前の時代だが)。群狼戦術をとるUボートを相手に船団護衛にあたる連合国(米英加波)の駆逐艦たち。その艦隊指揮官の艦長が主人公である。Uボートはもちろん護衛される船団も味方の駆逐艦隊ですらその描写はあくまで主人公が乗る旗艦から掴める様子だけ。そして未成熟なレーダー、ソナーを駆使しての戦い。それが緊迫感と臨場感を増す。さすがセシル・スコット。2021/02/27

syota

43
実に面白かった。これほど興奮したのは久しぶり。輸送船団の護衛という一見地味な仕事に、こんなにハラハラ・ドキドキさせられるとは。主役クラウス中佐の沈着で素早い判断と果敢な行動、寡黙で男気溢れる性格に魅せられてしまったが、実はこの特徴はフォレスターの代表作『海の男・ホーンブロワー』シリーズの主役ホーンブロワーと瓜二つ。帆船の英雄が生まれ変わって鋼鉄の駆逐艦を操っているかのようだ。若い頃シリーズ10冊を完読して”もう続編はないのか”と悲しんだ記憶があるが、こんなところに11冊目が隠れていた(笑)→2021/01/26

鐵太郎

22
新訳版キーリング、完読。翻訳者が変わると雰囲気が変わりますな。文章がこなれた感じがして、それはそれでいいのだけど、唯一文句を付けるとすると士官たちへのクラウス艦長の呼びかけ。「カーリングくん」はいただけないな。個人的な思いだけど、やはり今までの翻訳のように「ミスタ・カーリング」にしてほしいな。それはともかく、暗闇でかぶりついた卵サンドのカスを口の周り付けたクラウス、50時間近く艦橋に立って指揮を執り続けたアメリカ海軍中佐クラウスの姿を、もう一度読み直せて良かった。2020/06/06

hisa_NAO

10
海洋冒険小説の名作、ホーンブロワーシリーズの作者による、WWII海戦モノ。大西洋での護送船団対Uボートの、2日間に渡る手に汗握る戦闘。 駆逐艦キーリングの艦長クラウス中佐を主人公に、リーダーの責任感、苦悩と決断、プライベートのフラッシュバックを克明に描いています。トイレにも行けない緊迫感。流石、作者お得意のパターンが凝縮した1冊。 コーヒーとベーコンエッグが欲しくなります。2020/06/11

かんとり

7
新訳版での再読。 翻訳の違いがわかる訳でもないが、クラウス艦長の指揮責任重圧、 たぶん30年前に読んだ時と感じ方は違うだろうな。 WW2真っ只中、米国から英国本土への大西洋上輸送船団の護衛、ドイツUボート、ウルフパックから 無辜の羊をに例える物資輸送船37隻を、たった4艦のコルベット、駆逐艦で哨戒戦闘。 駆逐艦ブリッジでの48時間2昼夜の操艦、読ませます!  しかしこれはなんだか艦長から士官への呼びかけ、「**くん」は止めてほしい、やはり「ミスタ・**」 これ基本!^^2021/02/09

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