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内容説明
僕は天皇が勝つのか、
三島さんが勝つのかとずっと思っていたーー
昭和天皇崩御直後、江藤淳と筆者との長時間対論。
今、その肉声に、三島由紀夫のテキストを
激しく交錯させた画期的論考!
その死があまりにもショッキングなというか、
ドラマティックであったがために、豊富な問題の所在が
未だに見失われている。……天皇のキラキラした光芒と、
三島さんの悲壮な最期とが二重写しになっていて、
光と影の両方を直視できないでいる。(「江藤淳との対話」より)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たつや
4
てっきり、三島由紀夫が書いたか、対談かインタビュー本かと思っていたら、冒頭に平成天皇の生前退位から始まったので、えっ?ってなる。富岡幸一郎さんの書かれた本だったんですね。表紙に堂々と三島由紀夫の名前を冠していたので、紛らわしく、勘違いし、図書館で借りた。買ったわけではないので、文句は言いませんが、プチ詐欺にあった気分だ。2025/04/10
めっかち
2
読み応えある天皇論。折に触れて部分読みしたくなる良書。江藤淳と三島由紀夫を軸として、折口信夫、西田幾多郎、小林秀雄、吉本隆明、浅田彰、丸山眞男などの天皇観に触れつつ、天皇の本質に迫る。私的には、江藤の論に共感するが、三島の精神的格闘にも同情する。結果的には失敗したと思うが、三島が試みたものこそ天皇の神学だったのだろう……。この精神的格闘は令和の日本人にも求められてるのでないか?
Hideichi Sekiya
1
天皇のあるべき姿は人それぞれ違ってもいいのでは、、、2020/10/10