内容説明
「美学」はどのように誕生し、何を目指したのか。
バウムガルテンの美学が伝統的修辞学と強固に結びついていたことの内実と意義を問うことによって、未完の主著『美学』のうちに、現代にも通じる芸術論の可能性を見出し再評価する、本邦初の研究書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
有沢翔治@文芸同人誌配布中
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バウムガルテンの『美学』は後代のロマン主義による解釈で、芸術を中心に論じられているとされてきた。確かにバウムガルテンは『美学』を詩のレトリックから議論を初めている上、絵画などにも言及しているのであながち間違いではない。しかし、当時の哲学を取り巻く状況を考えると、バウムガルテンは『美学』を芸術だけでなく、認識全般にまで広げていたとも解釈できるのである。井奥陽子はこれを論証していく。https://shoji-arisawa.blog.jp/archives/51522547.html2022/01/14
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