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内容説明
水戸学のプラグマティズムを、近現代日本を支えた経済思想へと発展させた人物こそ、渋沢栄一であった。『論語と算盤』で水戸学の朱子学批判を賤商思想批判へと読み換え、尊王攘夷思想から継承した経済ナショナリズムで日本の近代資本主義を確立した渋沢。その精神を受け継ぎ経済政策の実践に活かした高橋是清、岸信介、下村治ら実務家たちの思想に「日本経済学」と呼ぶべき思考様式を見出し、そのプラグマティズムと経済ナショナリズムに危機に立ち向かう実践的姿勢を学ぶ。
目次
はじめに――歴史に学ぶ
1 日本の経済学
2 論語とプラグマティズム
3 算盤とナショナリズム
4 資本主義の大転換
5 社会政策の起源
6 明治の通貨論争
7 経済ナショナリスト高橋是清
8 危機の経済思想
9 産業政策の誕生
10 岸信介の論理と倫理
11 下村治の予言
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