―<br> クトゥルフ神話~ラヴクラフト傑作選3 狂気の山脈で

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クトゥルフ神話~ラヴクラフト傑作選3 狂気の山脈で

  • ISBN:9784049126242

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内容説明

1931年に書かれた本作は、H・P・ラヴクラフト作品のなかでも重要な位置を占める1作である。当初は『Weird Tales』誌から不採用にされたものの、のちにホラー小説読者から強力な支持を得るようになった。この作品は、科学とファンタジーの鮮烈なブレンドであるのみならず、ラヴクラフトの“クトゥルフ神話”のさまざまな要素を物語り、結びつけていくものでもある。ミスカトニック大学、恐ろしい書物『ネクロノミコン』、群れをなす怪物など、熱心なラヴクラフトファンにはおなじみのものが、この物語にたくさん含まれている。ラヴクラフトの世界にこれから足を踏み入れようとする人々にとっても、本作は手に取りやすくエキサイティングな物語である。ラヴクラフトの最高傑作のひとつといっても過言ではない。

虚弱体質に悩まされがちだったラヴクラフトは寒さが大嫌いで(ほとんど恐怖症に近かった)、そのことはこの物語全体に広がる破滅の感覚から滲みだしてくる。それでいて、ラヴクラフト自身の南極探検に対する深い関心が、この嫌悪感をいくらか和らげてもいる。こうした不愉快さと興味深さが入り混じり、摩擦を起こした結果、この最も力強いラヴクラフト作品が生まれたということもできるだろう。I・N・J・カルバードは、見事な翻案によってこの対抗作用をとらえ、勇敢な冒険譚のスリルを描き、そしてそこから、宇宙のなかの人間の居場所を示唆するような、一連の恐ろしい発見に読者を引き合わせていく。

この作品がジャンルフィクションの最高傑作のひとつであることは、このコミックを読んでもすぐにわかるはずである。

〈編集部より〉「ラヴクラフト傑作選1~4」は、どの巻から読み始めてもOKな、各々独立した(しかし世界観はすべて通底している)作品です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sin

56
“テケリ・リ テケリ・リ”不気味な囀ずりが響きわたる…ラヴクラフト長編作品の最高傑作と目される作品のコミカライズが登場した。とは云うものの本邦では既に田邊剛がその圧倒的な画力でもって視覚化をすませておりその迫力は競べるべくもないのではあるが、だがしかし物語をなぞると云う意味ではこの作風でも悪くはない。いや?かえって物語そのもの自体は頭に入って来やすいと思うのだがどうだろうか?2020/03/18

起死回生の一冊を求めて

0
画風は怖さを誘うものではないです。むしろ必要最低限のものだけを書いたミニマルな画風に近いのですが、だからこそ徐々に襲ってくる恐怖や、突然の衝撃の展開に「!!」となる差異が非常に大きい。楽しめました。2023/03/08

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