新潮文庫<br> 羊たちの沈黙(下)(新潮文庫)

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新潮文庫
羊たちの沈黙(下)(新潮文庫)

  • 著者名:トマス・ハリス【著】/高見浩【訳】
  • 価格 ¥737(本体¥670)
  • 新潮社(2020/05発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784102167090

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内容説明

新たに誘拐されたのは上院議員の娘だった。捜査当局をはさみ、犯人の特定をめぐって議員とレクターとの間で取引きが進行する。だが、その過程でレクターは秘かにある計画を練っていた。一方、クラリスはレクターとの会話を咀嚼し、犠牲者の身辺を洗うことで、しだいに“バッファロウ・ビル”に肉薄してゆく――。稀代の“悪”と対峙し、内なる暗黒とも戦う彼女が迎える壮絶な終幕。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kircheis

383
★★★★★ 下巻に突入してからの展開は息も吐かせぬ面白さで、強いていえば愚か者のチルトンが酷い目にあうシーンが見たかった(確か実際のところレクターに殺されていたはず)。 グールドの演奏するゴールドベルグ変奏曲を流しながら読むと雰囲気があって尚良し。 タイトルには何となく不穏なイメージを持っていたが、実は犠牲者たちの悲鳴が消え、殺戮が終わったことを示す良い言葉だった!2022/12/21

こーた

258
下巻は一気読み。結末を知っているのに、だ。猟奇殺人鬼を追う女性捜査官は、組織内の権力争いに巻き込まれる。上院議員との駆け引き、喉に詰まった蛾の蛹、真の犯人像は?博士はどこまで知ってる?すべてはお釈迦様の、じゃなかった、レクター博士の掌のうえで、だ。バラバラに見えていた事象がひとつに収斂していく展開にハラハラドキドキ、犯人を追い詰めるクライマックスの描写は何度読んでも怖ろしい。読めば映画もまた観たくなる。さあて、つぎは『ハンニバル』でまた博士とクラリスに会えるぞ。子羊たちはなかなか鳴き止んでくれないなあ。2020/06/24

修一郎

98
会話の心理戦。文章からヒリヒリ滲む緊張感が素晴らしい作品だった。クラリスvsレクター博士の尋問が作品のヤマ,レクター博士が実際に推理して解決するわけではないのに博士の手のひらの上で事件が動いているような存在感が凄い。応じるクラリスは23歳の若いFBI見習い。レクター博士にたじたじだが芯の強さで勝負を挑み,博士からの言質を引き出すところがクライマックスだった。クラリス若いし,レクター博士はぴんぴんしてるし,この終わり方だと当然続編ありだ。旧菊池光版も持っているけど再読するよか次「ハンニバル」に行こう。2016/01/07

あきぽん

95
長年読んでみたかった本がまた一つ消化できました。バッファロー・ビルも怖かったけど、ハンニバル・レクターは本当に聞きしに勝る恐ろしさ。この展開、盛り上がり方、ヒロインのカッコよさは最初から映画化を意識していたかのよう。映画はもっと怖そうなので観る勇気がありません('_')2021/02/21

アナーキー靴下

88
映画は遠い記憶だがあらすじは概ね想像通り、しかし観たとき同様レクター博士の格好良さばかりに気を取られ、クラリスの心境に鈍感なまま読んでしまったように思い、勿体ないことをした。随所で幻想に救いを求めている節のあるクラリスに対し、直視を促すようなレクター博士。怯まず、自分の弱みから目を逸らさず、克服しようと歩むクラリスは凄く格好良くて、レクター博士が興味を持つのも納得。が、へし折るわけでなく愛おしむかのような雰囲気は不思議だ。巻末解説の「『ハンニバル』で妖美な運命の一部始終をまのあたりに」って気になり過ぎる!2021/10/10

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