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内容説明
中世歴史戦記の名作「乙女戦争」外伝、いよいよ始動!!この「外伝I」は本編の前日譚。フス戦争勃発直前のプラハを舞台に、薄幸の乙女の戦いを描きます。1419年、ボヘミア王国の首都プラハでは権威的なカトリック教会とその腐敗に憤るフス派の対立が高まっていた。歴戦の傭兵隊長ヤン・ジシュカは、戦争が近いことを嗅ぎ取り、まったく新たな戦術を編み出そうとしていた。そんな頃、プラハに暮らす庶民の娘ヴィクトルカは、フス派の父が死罪となり、続く母の死去によって天涯孤独となる。彼女に思いを寄せる青年アントンは手を差し伸べようとするが、不器用で、自分の思いを口にすることができない。進退窮まったヴィクトルカはついに娼婦となる。絶望する彼女の前に、市庁舎の窓から放り投げられたカトリック司祭が落ちてくる。負傷した司祭が助けを求めると、彼女は衝動的に彼を殺害するのだった…!(なお、続く「外伝II」は後日談となります。乞うご期待!)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
せんにん
4
『乙女戦争』外伝、本編の前日譚からスタート。プラハに生きる普通の少女・ヴィクトルカが覗く深淵の闇。生と死を賭けたドラマが始まる……。正直、外伝なら少しは手心を加えてくれよ……ってのが本音。本編よりさらに悲惨に、劇的な少女の一生を描き切る。フス戦争の幕開けと地獄の終わり。でも変わらず少しだけ救い。彼らの犠牲が、未来への火を灯した。それが知れただけでも良かった。2023/12/26
capeta
1
エピソード0的なお話。フスの話は史実なんだろうけども、恐ろしよなぁ。2021/06/11
KAZE@がんばれない
1
乙女戦争 外伝Ⅰ 赤い瞳のヴィクトルカ、読了。時間軸としては、乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ本編よりも前の話。フス戦争の幕開けは、貧困と暴動と。とてもつらい話でありました。外伝Ⅱもそのうち出るようで、楽しみにしたい。2020/07/10
ReiOdaira
1
歴史物の短編は良い。どうやったって余韻がある。2020/07/04
みずたま
1
フス戦争のはじまり、プラハ窓外投擲事件とヤンジェシカがワゴンブルク作戦を思い付くきっかけについて描かれている外伝。とても悲惨なエピソードではあるが、本編へ続く大事なエピソードとなっている。 スターウォーズでいうローグワン的な位置付け。2020/05/12