内容説明
漱石自身の修正原稿や反古原稿、署名献呈本や原稿用紙裏の奇妙な落書き……。入手した多くの直筆を解明すると、活字資料からでは分からない「未知の漱石」が見えてくる。芥川や太宰の反古原稿も交え、作家の人間性や作品に斬新な発見をもたらす一冊。漱石が“文学の基礎学”や“作品と作家の人格”に言及した珍しい一文も収載。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
古本虫がさまよう
3
冒頭から…。ミステリタッチというか、ある編集者から、「漱石の自筆資料について相談したい」との連絡が入って、会ってみたら…という出だし。そして、おお…大発見に……? そのほか、事務所オンリーの古本屋や老舗古本屋で、これまた貴重な漱石関連資料を見せられたり買ったりした体験談。また「日本の古本屋」で長年埋もれていた画期的資料を発掘した体験など、古本マニアというか、特定嗜好分野の小説しか読まない(?)僕程度の「古本虫」にも、なかなか面白く感得できる本であった。 2023/11/11
takao
2
ふむ2021/05/16
伊達者
0
著者の自慢話と言ってしまえばそれまでだが,コレクターとしての眼力を自慢しつつ漱石を巡る話題を面白く読ませてくれる。2020/01/11