内容説明
漱石自身の修正原稿や反古原稿、署名献呈本や原稿用紙裏の奇妙な落書き……。入手した多くの直筆を解明すると、活字資料からでは分からない「未知の漱石」が見えてくる。芥川や太宰の反古原稿も交え、作家の人間性や作品に斬新な発見をもたらす一冊。漱石が“文学の基礎学”や“作品と作家の人格”に言及した珍しい一文も収載。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
17
断簡零墨とは古い手紙や切れぎれの文書、書き散らした断片を意味する。普通ならゴミでしかないが、漱石のものが発見されたら新聞で報じられたり高値が付く場合がある。今日も読まれ続けている近世最大の文豪の肉筆となれば、伝記的事実や作品誕生のプロセスを研究する貴重な資料となるのだ。本書掲載の分でも漱石と同時に滝廉太郎や土井晩翠のはがきが見つかり、ロンドン在住の友人に送られた署名入り著作を横溝正史が買い取ったり、全集未収録だった雑誌寄稿文が明らかになるなど文学好きにはたまらない断簡零墨を入手する経緯自体が楽しい物語だ。2026/10/27
takao
2
ふむ2021/05/16
伊達者
1
著者の自慢話と言ってしまえばそれまでだが,コレクターとしての眼力を自慢しつつ漱石を巡る話題を面白く読ませてくれる。2020/01/11




