中国が世界を攪乱する―AI・コロナ・デジタル人民元

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中国が世界を攪乱する―AI・コロナ・デジタル人民元

  • 著者名:野口悠紀雄【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 東洋経済新報社(2020/05発売)
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  • ポイント 540pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784492444573

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内容説明

2018年以降、米中貿易戦争が世界経済に大混乱をもたらした。
2020年、新型コロナウイルスの感染が世界に広がった。
感染源とされる中国では経済活動が徐々に平常化しているが、欧米をはじめ各国では依然、予断を許さない。
これらのできごとを通じて見えてきたものは何か?

中国は人類の長い歴史において世界の最先端にいたが、
16世紀頃から状況が変わり、とくにアヘン戦争以後は衰退がめだっていた。
しかし、最近の中国の躍進ぶりを見ると、昔の歴史が復活してきたように見える。
超長期の観点で見ると、これは「歴史の正常化」なのだろうか?

歴史の正常化とは、単に中国が大国化するというだけでなく、社会の基本原理に関する対立が復活することなのかもしれない。
分権的で自由な社会を作るのか、集権的で管理された社会を作るのか。
米中経済戦争やコロナとの戦いの本質は、未来社会の基本原理をめぐる戦いだと捉えることができる。
われわれは、いま、歴史の重要な分岐点にいる。

目次

はじめに
第Ⅰ部 米中経済戦争の進展
第1章 新型コロナウイルスは経済活動をどの程度落ち込ませるか?
第2章 米中の制裁関税で大きく落ち込む貿易
第3章 複雑化した政策対応
第4章 米中ハイテク戦争
第5章 リブラ vs. デジタル人民元
第6章 アメリカでは危機感拡大、日本は危機感欠如
第Ⅱ部 長い停滞から脱し、世界の工場からIT先進国へ
第7章 なぜ中国は長期停滞に陥ったか?
第8章 長期停滞から脱して世界の工場へ
第9章 アリババの大躍進
第Ⅲ部 未来への驀進に危険はないか?
第10章 信用スコアリングの光と陰
第11章 中国スタートアップ企業の目覚ましい躍進
第12章 中国の未来
終 章  コロナウイルスに見る中国国家体制の強さと弱さ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

48
中国の経済発展を、鄧小平の改革開放政策から南巡講話につながる歴史として振り返り、今日的なトピックスとして、アリババの活躍、フィンテック、AI、軍民融合、そして監視社会の恐怖などが描かれている。確かに「中国が世界を攪乱する」という警鐘ではあるが、その内容は、週刊誌や新聞の記事のような薄っぺらいレベルで、全くがっかり。この本は、本当に野口先生が書かれたんだろうかとさえ思えてしまう。「1940年体制」という仮説や、TPPへの批判など、独特の鋭い視点に瞠目させられた野口悠紀雄先生の切れ味が、どこにも感じられない。2020/07/08

magic makky

7
【感想】寛容というキーワードで発展した古代ギリシャ。アメリカはそれを模倣した。その寛容は、世界から人材を集め自由な企業活動によりさらに発展した。一方の中国は鄧小平時代に特区に外資を入れて成長した。さらに国営企業を民営化を経て、英語教師から独自モデルで大化けしたアリババなどが大きく成長している。一方、AIを使用した監視社会を作り上げたり、コロナでの医師の声をうまく活かせなかったりする現実がある。今は発展し続けているから成り立っているが、成長が止まった時中国国民は我慢したっけられるのだろうかと思ってしまう。2020/05/30

shimashimaon

4
野本響子さんによるとマレーシアではコロナ対策の違いから日米よりも中国の方に親近感を持つようになっているそうです。また同氏によると外国人が日本に来て驚くのは皆辛そうな顔して歩いてるということだそうです。日本では電車で子どもが騒ぐと睨まれるけどマレーシアでは微笑まれるとか。中国は外から受け入れる寛容さはないと言いますが、ギスギスした日本が見習う面があるかもしれないと思いました。信用スコアリングの話は面白いです。SNSを見れば履歴書も採用面接も不要になる未来について、確かちきりんさんも語っていた気がします。2024/11/11

mm71

2
米中経済戦争を解説。デジタル人民元との比較でアメリカがリブラに後ろ向きなのは失敗と断じているのが興味深い。世界最先端のデジタル国家中国は覇権国家となりうるか。2021/01/25

MK

0
デジタル通貨(送金手数料実質無料)を最初に生み出したら覇権は取れそうだなと思いました。それがデジタル人民元になるのかそれ以外になるのか。もっと早くリブラに真っ当な動きがあればなあ…2021/06/19

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