内容説明
日本の歴史を考えること、それは現在の、そして未来の日本を知るための
一番確かな方法であろう――。
歴史に造詣の深い萩原延壽、山崎正和、綱淵謙錠各氏と歴史小説の巨匠が、
談論風発のうちに、千数百年にわたる我が国の政治、文化の特殊性を模索。
その底に流れる原理を探り、本質に迫ろうとする、豊かな内容と示唆に富んだ
貴重な対談集。
1981年刊行の文庫新装版。
解説・関川夏央
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
28
司馬さんと三人の人との対談集です。司馬さんの博識ぶりと切り口を楽しめます。北条泰時、会津の見方は面白かったです。2025/02/11
まさにい
9
対談集。『日本人よ〝侍”になれ』『日本宰相論』『敗者の風景』『日本人の世界構想』が対談の題。どこかで読んだ気がしたのは、この本が、『歴史を考える(司馬遼太郎対談集)』の新装版だったから。実質再読。対談を読みながら、対談とは別のことを考えていた。それは、日本の首都について。イギリスと地理的条件が似ている日本。首都は大陸側にはなかった。他方イギリスはロンドン。どちらかと言えば大陸側だ。奈良、京都、東京。首都が山陰や九州(福岡等大陸側)ではない。この違いが、世界に目を向けるイギリスと自国にこもる日本。2022/02/27
あぎる
5
大悲山峰定寺。信西と清盛がつくったとされている。日本最古の舞台造の建築で、清水寺の舞台の原型とも言われている(85頁)/法華堂という将軍家の持仏堂があるが、そこにお参りに行っても、泰時は上に上らず地面で拝礼する。将軍でさえ上がらなかったのに執権が上がるわけにはいかないという理屈。泰時はそのようにして自分が「機能」「機関」であることを示した(95頁)。2023/04/15
しゅー
5
★★ 対談相手の豪華さに惹かれて読む。昭和なおじさま達は自分のポジションを明らかにして話すから対談も楽しい。そもそも、現代のように批判を受けないことばかり考えた言説が面白いわけがない。全てに賛成はできなくても、魅力的な仮説や全体観のある物の見方が得られた。「~原理的な行為と無縁な国民であるために、相手側の原理的な行為を内側から理解する能力が、なかなか身につかない」「二流の人間の正義は大勢順応で、しかもその人数が多すぎるんです」「実際、世論というのはモザイク状になっていて、全部繋がっていないですね」などなど2020/05/17
おおまさり
4
萩原延壽氏、山﨑正和氏、、綱淵謙錠氏とのだ対談。昭和 47、48年に組まれた対談。いろんな時代の歴史を作った人をあるテーマで語り合っていく感じで面白かった。綱淵氏との対談が関東人に対する捉え方が密教が底にあるという話から始まり綱淵氏はそも青森出身なので密教に対する素地が合って云々から、途中会津藩の恨み節の話になっていって、「あれ、この会津の幕末京都を守ったにも関わらず、朝敵扱いされて。。」の話は別の本でも読んだが、会津藩の怨念も密教的なものが基にあるということの様で面白かった。2026/04/14




