竹書房怪談文庫<br> 凶鳴怪談

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竹書房怪談文庫
凶鳴怪談

  • ISBN:9784801922549

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内容説明

危険度MAXの最恐実話ホラー
怪奇と狂気が交差する最凶の二重奏!

ホラー界の女豹・岩井志麻子と怪の追究者・徳光正行によるふたり怪談!

某国で出会った男の凄惨な末路「腰痛」
おかしな隣人に隠された奇妙な過去「安アパートで」
彼氏のスマホにあった身の毛がよだつ動画とは「三つめのスマホ」など岩井志麻子が綴る人の業と因縁話の数々。

とある一族が担う恐ろしくも哀しい宿命「代々」
肉親が次々におかしくなっていく部屋「離婚部屋」など日常に仕掛けられた罠のような恐怖譚を披露する徳光正行。
巻末おまけとして岩井×徳光の最恐対談も収録!

怪異に魅入られたふたりの共鳴が禍々しく幕を開ける。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夢追人009

241
岩井志麻子さんと徳光正行さんは性格も作風も違うように見えて意外と相性がいいのですね。男女の共著怪談は殆ど見られず誠に貴重ですので今後とも息が永く出し続けて欲しいですね。『鬼が憑く』岩井志麻子:日本であれこれやって逃げてきたサカモトさんという男が占いや霊的な世界・迷信を信じる人が多い某国の女と一緒に暮らす事になるが、この男は全くそういう物を信じず馬鹿にしていて、日本でいうお盆の時期に自宅の祭壇の香炉で煙草を揉み消したり、アパートの前の公共の祭壇に立小便したりと罰を当てて下さいと言わんばかりの事をやらかした。2022/04/28

HANA

60
岩井志麻子と徳光正行の二人がコラボした実話怪談集。岩井志麻子は流石の出来。不思議な出来事ともサイコともつかぬ話の底に人間の業が横たわっているような、そんな話ばかりで著者らしく実に満足。語り手の話を聞くというのが実話怪談の基本だけど、著者の場合それにミステリ言う所の「信用できない語り手」が加わって、読者に何かもやもやした感じを残す所が本当に上手いなあ。一方の徳光正行はスタンダードな実話怪談が並んでいるものの、印象に残る話は少ないような。あと巻末の対談も怪談になっているのは流石岩井志麻子といった趣であった。2020/06/01

21
あの面白いおばちゃん(失礼)なイメージの岩井さんの本領発揮って感じ。2020/07/03

ROOM 237

19
志麻子の肩書はホラー界の女豹らしい。しっくりくるな。志麻子さんは妖しく怪しい話が自然と集まるから、それを下々の怪談ファンに聞かせるのが天職なんだなあ。平山夢明さんの東京シリーズみたいな方向性の怖い話が沢山で大満足。ここから辛口です…(✧Д✧)カッ! 名司会者徳光父ちゃんの御子息が後半書かれていますがこれがもうダメ、全然怖くなくてリタイヤ。話盛ってるのがバレバレでオチがボヤけてる。盛ってもいいけど品良くバレないようにやらなきゃ。頑張れ〜👻2020/11/29

うさっち

14
「風子さんの家」が不思議で一番印象に残りました。お化けは普通に怖いけど生きてる人間もなかなか怖かった。2023/04/01

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