内容説明
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発達が気になる子は認知の偏りに端を発し、暴言や暴力行為に発展する場合がある。本書は認知行動療法を応用して、「認知の歪み」を理解し、感情に働きかけ、適切な行動へと導く13の技法を解説。学校の構造化を活用しながら、教員として支援できる方法論を具体的に伝える。
目次
第1章 「認知の歪み」って何だろう?
第2章 認知行動療法から紐解く3ステップ
第3章 「認知の歪み」を理解し、適切な行動へと変えていく技法
第4章 ケースで学ぶ、認知行動療法
第5章 学校こそが認知行動療法に最適の場
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りょうみや
29
学校の先生は意識せずに認知行動療法を応用していると言うように認知行動療法は特別なものではないこと、また集団的で構造化された学校空間は療法に最適な環境というのもわかる。学校の先生でなくとも役立つ入門書になる。イラスト豊富で入っていきやすい。「認知の歪み」は強い思い込みのことで、それはセルフコントロールと自己効力感、成功体験、人間経験の欠如に繋がっている。2022/08/26
丁字路
1
自分や他人が些細な事にすごく苛立ちを感じたとき、そこには「認知の歪み」から生じる否定的な思い込みがあるかもしれなくて、時にはそれが一気に爆発(感情失禁)し、パニック行動として表出しているのかもしれない…そういう可能性への考え方を学べたのは収穫でした。 本書は小中学生への対処について書かれていますが、いろんなケースを示しているので、自分が生きやすくなるためのヒントにもなりそう。2022/03/14
言いたい放題
0
図書館にない2021/11/14
U-Tchallenge
0
教室の中で気になるあの子と関わっていると、違和感を覚えることが多い。その違和感はあの子の考え方というか感じ方について。話をよくよく聞いてみると、「そんなことを考えていたの!」「そんな感じ方をするの?」ということがある。そこへとアプローチをしなければ根本的な解決にならないのだろう、と思っていた。そんな悩みに見事に応えてくれる一冊であった。具体的な事例を交えながら説明してくれているので、とてもわかりやすい内容であった。教室の中で気になるあの子と対峙している者にとって必読の一冊に間違いないだろう。2021/09/28