内容説明
反骨の美容ライターが「みんな違ってみんな美しい」時代に送るメッセージ!
私の救世主は私――さよなら自虐――「呪いの言葉」を解きほぐす心の筋トレ10か条
モテようとも若返ろうとも、綺麗になろうとも書いていない、化粧品もちょっぴりしか載っていない美容本ができました
【著者】
長田杏奈
1977年神奈川県生まれ。ライター。女性誌やwebで美容を中心にインタビューや海外セレブの記事を手がける。「儚さと祝福」をコンセプトに、生花を使った花冠やアクセサリーを製作する「花鳥風月lab」としての活動も行う。
目次
はじめに
自尊心の筋トレ十訓
第一章 生まれ出づる私の悩み
全員美人原理主義 この世に「ブス」なんていない
「見た目が9割」だったら警察いらない
自信がないなら、愛着を持てばいいじゃない
美容は、自分をやさしく扱う練習
メイクは看板、スキンケアはインテリア
ほか
第二章 天はあの子の上に私をつくらず、私の上にあの子をつくらず
その「私なんて」どっからきた?
自虐は自分も人も傷つける、諸刃の剣
クラス1の美人とも交換したくない顔
嫉妬はチャンス。自分を磨く鏡として活用する
SNSは人目を気にしないための壁打ち
ほか
第三章 その世間って具体的に誰?
イタいの飛んでけ! みんなで浮けば、怖くない
母で妻で、それで? 役割スタンプラリーからの卒業
ママ=時短って決めつけるな
それでも忙しいあなたに送るミニマム美容
ほか
第四章 時をかける私
平均年齢45・9歳の国で年齢を恥じると詰む
「宇宙船美人号から降りられない女たち」にモヤる
女って捨てられるの? 恋愛=現役という焦り商法
エイジングロールモデルを探して
おわりに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kana
32
この本は読んだ後もぎゅっと抱きしめたくなるような本だ。私はこれまで「モテる」という言葉がファッションやメイクに紐づけられてしまうことに、反射的に怒りを感じ、モヤモヤしてきた。またお洒落をした時に、好きな人ができたとか、彼氏か？と周囲の人に言われたこともある。なぜだ。なぜだ。なぜだ？なんで全部そこに行き着いてしまうのか！！自分のために綺麗になりたいんじゃ！この本は愛のある、フェミニズム、美容の本だ。私は美容というものに真摯に向き合う力をやっと手に入れることができた。2021/03/13
ケイティ
31
平易な文章で読みやすく、何よりタイトルがすべてを物語っている。一時期、女性誌がけん引した一大モテ追求はもはや過去のもので、当時よりはこういった本音の声が上がりやすくなっている。とはいえ、女性の呪縛、生きづらさはまだ健在。押しつけでなく、男性にも読んでもらえると、変な誤解を減らせると思う。「自分の中の小さな女の子の声を聞き逃さない」ことは、ジェーン・スーさんの著書にも、オードリー若林さんのエッセイにも「まずはコンプレックスを認めること。自分を好きになるのはそれから」とあった。ここがポイントかも。2020/06/10
はな
27
自虐をやめ、コンプレックスすらも魅力に変えれるそんな気持ちにさせてくれる一冊。ただ、長年培ってきてしまったものはなかなか解消できない自分もいる。美容は自尊心の筋トレなのだと言われて、美容から目を背けずに自尊心を鍛えるためにもトレーニングしようと思う。2020/05/04
olive
22
多様性が叫ばれる世になり、世間が唱える固定観念に疑問を持とうよ。自分を大切にする自尊心を美容からはじめてみようとする一冊でした。私なんて、もうおばさんとつぶやくのは楽だからね。それも個の自尊心だとも思われるのだけど(^^ゞ「浮いてない守り胸にし泳ぐのは沼の深さをはかる白鳥」by olive2019/11/02
meg
20
すばらしい気持ちになれた。この本に出会えてよかった。2024/08/31
