午前三時のサヨナラ・ゲーム

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午前三時のサヨナラ・ゲーム

  • 著者名:深水黎一郎【著】/agorea【絵】
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • ポプラ社(2020/04発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 450pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784591154557

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内容説明

人生の中でふと湧き上がる、「野球」の記憶から切り出した9つの物語は、「人間」の人生そのもの。「何かに夢中になる」というのは人の性であり、業であり。それらを鋭くエンタメにまとめこんだ、感動、爆笑、号泣必至の万華鏡のような球情小説! 本格ミステリの名手・深水黎一郎の新境地をご堪能あれ。作品それぞれに仕掛けられた深水マジックも必読の傑作連作短編集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

🐾Yoko Omoto🐾

154
プロ野球ファンあるある満載の短編集。贔屓の球団がある、プロ野球そのものが好きという人には是非とも読んでみてほしい作品だが、興味のない人には雰囲気を掴みにくい作品かも。マイベストは、人生がプロ野球中心に回り過ぎて、日常生活の何もかもをつい野球に準えてしまう(これまた結構センスがいい(笑))男の行く末をシニカルに描いた「生涯徒爾一野球観戦居士」。野球用語もルールも全くわからない女子が、野球好きの彼氏相手にとんちんかんな質問を浴びせる「野球嫌い」は爆笑もの。やはりファンあってこそのプロ野球。虎よ今年こそ(笑)2017/06/14

しんたろー

152
深水黎一郎さん初読み。好きなミステリを多く書かれている 方なのに不勉強で知らなかった。本作はミステリではなく、 野球好き人間のバカな部分を手を変え品を変え表現した短編 が9作。私は熱心なファンではないが、毎年プロ野球を130 試合以上は見聞きするので結構楽しめたが、野球を知らない 人には薦められない。それでも、野球バカ男の半生を描いた 『生涯徒爾一野球観戦居士』は笑いの中に切なさと愛を感じ たし、野球を判らない女が彼に変な質問をする『野球嫌い』 は大いに笑えた。今度はミステリ作も読んでみたい。2017/07/21

サム・ミイラ

131
私も野球は好きだけどそんなの問題にならないくらい作者の熱狂的なファンぶりにたじろぐ一冊。第一話の表題作で男女の哀歓を切なく綴ったかと思えばいきなり大爆笑のコミカルな作品へと一転、もうそのマニアックさと相まってついてゆくのもひと苦労な怪作いや快作。作者はお馬鹿なファン心理を茶化しながらけれども一貫した選手と全野球ファンへの溢れる愛に笑いなぜか泣けてくるこれぞエンターテイメント!みたいな。ところで気の毒な阿倍黎史はもしかしてラジオ番組で有名なあのあべれいじ?もう何がなんだか分かりません(笑)2017/12/12

ダイ@2019.11.2~一時休止

108
連作短編集?。野球ネタ満載で楽しかった。各章でヒイキが変わっているようなんですが(ヒイキ球団がない場合もあり)、9回までしかないのでそれならば延長12回で全球団網羅してほしかった。2017/05/22

みかん🍊

91
野球選手が主人公ではなく野球ファンの人々が主役、野球好きの彼氏にあれこれボケた質問する野球を知らない女性『野球嫌い』には笑った、対する何でも野球に例えてしまう、シーズン中は野球中継にくぎ付けの男性『生涯徒爾一野球観戦居士』、往年の名選手等も出てきて野球好きにはなかなか面白いが、嫌いな人はゲームの中継的な描写には退屈かも、ドラゴンズの選手はだいたい分かるけど、パリーグの選手は分からなかった、まさに野球ファンの実態、人生の縮図。2017/06/15

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