実業之日本社文庫<br> バスを待つ男

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実業之日本社文庫
バスを待つ男

  • 著者名:西村健
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 実業之日本社(2020/05発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784408555881

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内容説明

無趣味の元刑事がみつけた道楽は、バスの旅。シルバーパスを利用して、錦糸町、赤羽、池袋、北品川、青梅など東京の各地を巡りながら、謎と事件を追う。バス停で何かを待つ男、神社の狐の前掛けの意味、和菓子屋に通う謎の外国人、殺人鬼が逃げた理由、ミステリー作家の死の真相……。解決するのは、家で待つ麗しき妻!? 謎解きの面白さと旅の魅力が融合した、大人のための〈散歩ミステリー〉。ゆっくり味わいたい、心にしみる一作。大藪春彦賞作家の新境地! トラベルミステリーの新機軸!!

「東京の片隅に生じた小さな謎を解き明かす、
一風変わったトラベルミステリーを
どうぞお楽しみ下さい」
西村 健

目次
第一章 バスを待つ男 
第二章 母子の狐 
第三章 うそと裏切り 
第四章 迷宮霊園 
第五章 居残りサベージ 
第六章 鬼のいる街 
第七章 花違い 
第八章 長い旅 
終章

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ジュール リブレ

74
定年で退職した男が都内のバス乗り放題のパスを手に入れて縦横無尽に?走り尽くす。出会う先での日常の謎をミス・マープルばりに解決していく物語。近場なのに旅気分。見知らぬ景色で一杯たしなみ謎解きを。なかなか楽しい一冊でした。2021/05/01

『よ♪』

47
何の気なしに手に取った一冊だったが──。無趣味な老後を持て余す定年後10年経った元警視庁刑事。転機となったのが都バスのシルバーパス。都バス乗り放題にどっぷりハマって日々東京巡り。出向いた先々で一杯引っ掛けてご陽気に♪更にプチ事件に巻き込まれて忙しくなる日常♪一話完結。ちょっと昭和な雰囲気、日帰り散歩のプチご当地ミステリー。落語や社寺巡りがヒントになったり興味深い面も沢山。上野アメ横御徒町、環七通りに明治通り、王子稲荷に池袋、雷門に吾妻橋、etc.土地感あると更に楽しい筈。続編もあるらしい。読みたくなった。2022/01/09

いぼいのしし

34
無趣味の70歳の元刑事が妻に勧められて、都バスのシルバーパスで都内巡りを初める。。。元刑事だから主人公が謎解きをするのかと思いきや、奥さんの方がすごかった。私はあまりピンと来なかったけれど、土地鑑があればもっと楽しめたかもしれない。2022/08/19

のんちゃん

26
警視庁捜査一課の刑事を定年退職して久しい主人公は、シルバーパスを利用して東京都内をバスで巡る趣味を妻から提案される。すると同好の士とも出会え、なかなか楽しいことに気づく。そして、そのバス巡りの途中で遭遇した謎や昔の事件の不審な点を探る事にもなっていく。その謎を解き明かすのはうちで待っている妻だった!私のまさに生活圏内の場所がたっぷり登場して楽しい読書だった。このコロナ感染が落ち着いたら、私もぜひ、主人公の訪ねた所を辿って行きたいと思う。2020/07/23

シキモリ

25
定年退職した元刑事が都営バスで都内を旅し、そこで遭遇した日常の謎を自分の妻に解決させるという安楽椅子探偵もので、某雑誌にて新種のトラベルミステリーとして紹介されていた作品。土地勘のある場所が数多く登場するので、都内在住者としては結構楽しめる。名所巡りと謎解きがミスマッチだったり、キャラクターの人物造形が前時代的で乗り切れない部分も多々あるが、それでも「居残りサベージ」や「鬼のいる街」なんかは実に良い塩梅ではないだろうか。外勤の頃、バスを利用する機会が多かったので、バス移動の旅情感を久方ぶりに味わいたいな。2021/06/13

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