内容説明
大学受験に失敗した主人公・祠堂雅玖は、ある日偶然とあるカフェを訪れる。
強烈な個性を持つ店員たちと雅玖には意外な共通点があった。
それは「毒母の息子」であること、そして「イケメン」であること。現実から逃げる様に
カフェでの住み込みバイトを始めた雅玖が見つけた、亡き母の本当の姿とは――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あっか
80
新刊。角川文庫キャラクター小説大賞読者賞作。いやー良かった。テンポ良く読めて声が出るくらい笑えるところもあるし、かと思えば後半の真相解明編の感動がやばい。これは泣かずにはいられない!雅玖の心の成長に思わずほっこりして「良かったねえぇ〜」という気持ちになりました。毒母持ちには共感ポイントも多々。覇人辺りはもっと謎に包ませといて次巻でじっくり読みたかったかも。もう普通に続編希望です!蘭丸も(彼が1番面白かったw)瀬戸ちゃんもあと太一もビーグルのことももっと知りたい!…し、解放されていく様を見守りたい。2020/05/21
keith
27
毒母のおかげで強烈なキャラクターを持つようになった青年たちが店員を勤めるカフェでバイトするようになった雅玖。イケメンだが一癖も二癖もある仲間に囲まれた雅玖が、毒母だと思っていた実母の本当の姿を知るようになる。まあ、予想通りの展開。各店員のキャラを楽しむ本です。2020/08/01
ぐっち
26
母の影響が強くて、うまく社会になじめてないイケメンが集まったカフェ。「毒母」のタイトルにおびえつつ読み始めましたが(私はこの年代の息子がいる母のほうなので…)、お母さんたちも一生懸命生きててそうなってるし、息子たちも母への恨み節でもないので、さわやかな気持ちで読めました。こんなカフェがあったら常連になりたい。2022/10/29
なな
23
タイトルはゾッとしますが、イラストから持ったイメージ通り、カフェを舞台にした思春期男子の成長物語のようでした。カフェで働く男性たちが個性豊かで魅力的です。こんなカフェなら行ってみたいです。傍から見たら毒母だとしても自分の捉え方で愛情を与えられて幸せに育てられたと考えることは不思議ではないように思います。雅玖も母親の真相を知ることができて良かったです。読後はすっきり気分が良い作品でした。2020/05/22
稲荷
22
表紙買い。キャラクターの個性が豊かで、文章も読みやすかった。それぞれ重い秘密があるけど、最終的には温かいと感じることができるから不思議。2021/03/15