ALSを生きる いつでも夢を追いかけていた

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ALSを生きる いつでも夢を追いかけていた

  • 著者名:谷川彰英【著】
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • 東京書籍(2020/04発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784487813759

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内容説明

2009(平成21)年3月に筑波大学を退職した著者は、翌年4月に東京のインターコンチネンタルホテルで筑波大学退職記念パーティーを開催した。パーティーのコンセプトは「夢のはじまり」。筑波大学退職までの人生を第1の人生とすれば、退職後の人生は第2の人生となる。
その意味で「夢のはじまり」だった。著者の夢は順調に滑り始め、第2の人生である地名作家としての地位は揺るぎのないものとなっていった。多数の著書の刊行、テレビ番組への出演など、夢は大きく花開いていった。
そんな矢先の2018(平成30)年2月、著者を突然病が襲った。意味不明の体調不良、病状の悪化、そしてついに呼吸不全に陥る。2か月に及ぶ検査の結果、著者は脳からの神経が十分行き届かず筋肉が萎縮していくALS(筋委縮性側索硬化症)と診断される。
本書は、難病のALSと診断されながらも、第3の人生を力強く生き抜くと「新たな夢」に向かって突き進む著者の思いを綴った書き下ろしである。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あちゃくん

57
闘病記といえば身につまされるものが多いのですが、それがお世話になった人のものであればより一層胸に刺さるものが大きいのです。 大学時代に谷川先生の授業を受け、卒業後も「地名の由来を歩く」シリーズなどの著作で変わらぬバイタリティを感じていたので、この本を手にしたときは衝撃的でした。 けれどもこの本からは病気を患ってもなおバイタリティを失っていない先生の姿が感じられて嬉しかったです。巻末にある先生の年表が今後も伸びて行くことを願っております。2020/08/17

ケニオミ

15
以前読んだ『逝かない身体』により、最終的には「精神が動かない身体に拘束される病気」というイメージが植え付けられ、この病気にだけはなりたくないと強く思っていました。本書を読んで、そのイメージが薄らいだようです。体が動かなくなると、目覚めているときに、常に自分と向き合わなくてはならなくなる。それに耐えきれる人は、本書の著者のように、ALSに罹っても楽天的になれるのでしょう。本書を読んで、「できないことを数えるより、できることをやってみる」という言葉も思い出しました。考えさせられる一冊でした。お薦めします。2020/08/25

まると

10
教育学者で地名作家でもある著者は昨年、就寝中に無呼吸状態になり救急車で運ばれ、難病のALSと診断される。さぞ絶望するかと思いきや、最近の体調不良の原因がはっきりし、むしろホッとしたそうだ。今は創作意欲に湧いているという。一口にALSといっても症状や進行速度はまちまちで、70代まで人生を謳歌した著者のような楽天家と他の重篤な患者を一緒くたにはできない。ただ、前向きに希望を抱く中で症状が改善しているというその姿を見せつけられると、「病は気から」という言葉の科学性を考えてしまう。2020/08/09

Ryosuke Kojika

8
一方的に知っているが、全く無関係であるとは言えず。弟子ではないが、考えを共有していないとも言えない。残り香を感じながら学んだ。筆者の半生を振り返った時に、社会科教育の進展とともにあることがよくわかる。「今ある条件の中で生きていくことしかないのではないか・・・そう思う以外に私の選択肢はなかった。」何故か、ALS患者に励まされている。人生には限りがあるし、私のできることも限られている。そこで何をするのか。何をしたいのか。しなければならないではなく、できることに実直でいようと思うし、それだけで良いと思っている。2022/09/22

oooともろー

5
突然ALSという難病になった谷川さん。持ち前の天邪鬼精神から難病に立ち向かう。その明るさには驚く。それまで培ってきた人脈は宝。地名シリーズは知ってはいたが未読なので読んでみたい。2023/09/09

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