内容説明
ある新薬が有効かどうかはどのようにして決まるのでしょうか.生命が関わるだけに,服用効果の単純な比較は禁物です.対象者数が限られている以前に,たまたま効いたという偶然性などどこまで排除できるのでしょうか.ちょっとずぼらな宇宙怪人しまりす君と,医療統計検定の陥りやすい誤解や大切なことを徹底的に学びます.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
calaf
5
全く、現実問題っていうのはなんて面倒な...というのが実感できる本です (^_^;;;2012/09/28
まじぇすた
4
前作に続きこちらもさらっと一気読み。前作よりも統計学の説明が多い内容になっているためお話的な楽しみは減ってしまったが、その説明は前作と同様にとても丁寧で分かりやすいのでお勉強的には前作よりも楽しめた。帰無仮説の分からなさをきちんと踏まえた上での説明が素晴らしい。前作も今作も数式(難しそうな方程式や関数)を一切使っていないところも驚きである(計算の式は少しある)。そして、宇宙怪人しまりすは実は著者の指導学生たちがモデルではないかと思ってしまった。2022/05/07
あんとわねっと
2
興味ある内容から、統計の勉強を始めようと読んだ本。しまりすくんと先生のやりとりにクスッとしながら読みました。2022/10/19
くろすけ
2
効果があるとしてもそれは偶然ではないのかを否定するという検定の意義、フィッシャーが念を押し続けた、実験計画においてランダム性が必須であることを中心に話していて良かった。2013/02/04
ほじゅどー
2
★★★★そのクスリが経過観察に比べ本当に差があるのか、それとも本当は差がないのに差がでただけなのか。。。αエラー、ITT、95%信頼区間などの検定について、数式を使わずに文章で解説。を試みた本。2012/10/27