講談社文庫<br> 白色の残像

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講談社文庫
白色の残像

  • 著者名:坂本光一【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 講談社(2020/04発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061849426

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内容説明

夏の甲子園大会。千葉代表と茨城代表の両監督は、かつて大阪代表の名門・信光学園でバッテリーを組んで優勝した実績をもつが、不幸な事故が二人を遺恨対決に変えてしまう。東都スポーツの中山記者が二人を取材したが、そんなとき甲子園ハンデ師殺人事件が起きる。高校野球への熱い思いを込めた、江戸川乱歩賞受賞の傑作長編。名門校の強打線にひそむ秘密、大会の日程に合わせて謎解きが進む!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

MIKETOM

4
第34回乱歩賞。高校野球をテーマにした唯一の乱歩賞。昭和の作品の割にはまずまずの出来。シンプルな構造で読みやすい。昨今の乱歩賞はゴチャゴチャに込み入ってるからね、昔はよかったの一例。高校野球の強豪校の八百長疑惑?を追う新聞記者。不正の中身、八百長の内容、密室の謎、正義感を持った人物がなぜ不正に手を染めたのかなど、多くの謎があって読み応えがある。ストーリーもわかりやすいしね。ちょこちょこと無理筋の部分もあるが、まあそこは時代ってことで(笑)。初読時はそれほどでもなかったが、再読したら思ったよりよかった。2017/05/03

あけぼ乃

3
筆者と誕生日が同じと知って手を出したバースデー文庫。 文字で見る甲子園と高校野球はテレビともラジオとも違って興味深かった。 能ある鷹は爪を隠すと言うけれど、達観しすぎているくらいだった宮本くんの本領が見れたマウンドは少しばかり感動してしまった。 事件が解決するまで二転三転して、事実を放り出さないで突き詰める中山さんの執念が見もので面白かったです。 トリックの謎解きは情報量が多くて理解するまで時間がかかりました2018/02/02

K

2
高校野球とミステリー…20年以上前の小説だけど今の高校野球も変わんねーな。甲子園はあんま好きじゃないわ。2015/07/16

アヴィ

1
野球ミステリー自体は珍しくないが、高校野球の甲子園出場に絡む殺人など、書きにくそうなテーマに正面から取り組んだ乱歩賞受賞作。イメージ的にはKKコンビが活躍していた80年代中盤の甲子園大会あたりだろうか、監督もあの頃よくいた名物監督のキャラによく似ている。肝心のミステリー部分だが、密室殺人のトリックは王道だが少し分かりづらいのが難か。2025/02/22

コマンドー者

1
第34回江戸川乱歩賞受賞作。高校野球をテーマにした標準以上の出来であるが、折原一の倒錯のロンドを押しのけてこちらを受賞作とした当時の選考委員の見る目のなさ加減が問題である。海渡英祐のみがこちらより倒錯のロンドを押しているが、まともな鑑識眼があったのは海渡英祐だけ。案の上、折原一はその後売れっ子作家となったが、この作品の著者は見事に消えてしまっているではないか。2023/10/08

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