ビジュアル パンデミック・マップ 伝染病の起源・拡大・根絶の歴史

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ビジュアル パンデミック・マップ 伝染病の起源・拡大・根絶の歴史

  • ISBN:9784863134553

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内容説明

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中世ヨーロッパで猖獗をきわめたペスト、ヒトの感染症として初めて根絶に成功した天然痘、世界を恐怖に陥れたエボラ出血熱、毎年のように流行をくりかえすインフルエンザ、最近になって新生児に重篤な症状をもたらすようになったジカ熱。
伝染病はどこから世界へと広がり、いかなる暴虐をはたらき、人類はどのように対処してきたのか。
専門用語を使わずに、20の感染症をやさしくビジュアルに解説。
・感染のきっかけ、病原体発見の感動、驚異的な事例などをストーリーでやさしく紹介。
・最新のデータにもとづき、感染経路や収束の例、感染地域などをわかりやすく地図化。
・病原体、感染経路、症状、発生・流行状況、予防・治療方法、世界規模の取り組みを冒頭データでまとめた。

目次

Section1 空気感染症
ジフテリア/インフルエンザ/ハンセン病/麻疹/猩紅熱/SARS/天然痘/結核

Section2 水系感染症
コレラ/赤痢/腸チフス

Section3 動物由来感染症
マラリア/ペスト/発疹チフス/黄熱/ジカ熱

Section4 ヒトからヒトへの感染症
ポリオ/エボラ出血熱/HIVとエイズ/梅毒

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

美登利

102
これまで感染症についてあまり関心は無かった。過去の話だろうと。インフルエンザの予防接種は受けているのだけど(苦笑)古代から感染症はあった。掘り出させれた遺骨にその痕は残っているらしい。その中でも蚊が媒体となる感染症は残らないのでわかりにくい。昔から人類が爆発的な伝染で多くの死者を出しながらも、医者や研究者の努力によって激減させてきた背景がよくわかった。皮膚に症状が出る感染症は差別や偏見を生みやすい。公衆衛生の悪い地域は未だ撲滅されていない感染源にさらされたままだ。新型コロナウイルスの収束を1日も早く望む。2020/03/28

アキ

80
パンデミックはいつ起こるかわからない。この本出版のタイミングは現状を予言していたかのよう。イギリスの医療ジャーナリストの書で、イラストとマップにより感染症の起源と広がりがわかりやすい。1854年イギリスの医師ジョン・スノウがロンドンでコレラが大流行したため世界初の感染地図を作り、原因は汚染された空気ではなく飲料水だと突き止め、疫学の父と呼ばれる。14世紀から何度もヨーロッパを襲ったペスト。2018年ネズミではなくノミやシラミが感染を広げたという研究結果が発表された。1980年代のエイズ、2002年中国で⇒2020/03/27

keroppi

70
空気感染症、水系感染症、動物由来感染症、ヒトからヒトへの感染症に分類し、それぞれがどう広がり、根絶出来たかを地図で説明する。人類の歴史は、感染症との歴史でもあるということをあらためて知る。また、原因の研究と予防法や治療薬の開発に至るまで、数多くの誤解やその誤解から生まれる差別もあったのだ。そのうちこの本にあらたにコロナが書き加えられるのだろう。その世界地図は、どうなっているんだろう。2020/08/18

パトラッシュ

63
世界は新型コロナで恐怖に震えているが、今この瞬間も他の伝染病により多数の死者が出ている事実を突きつけられる。麻疹、結核、ペスト、コレラ、腸チフス、エイズなどは他の星の話ではなく、毎年数万人が犠牲になっていると。病気について正しく知らなくては正しく恐れることはできず、流血のパニックになりかねない。今回のパンデミックは人類が感染症と共生している事実を再認識させると共に、アメリカにおけるトランプ支持者のように病気に対抗する手段である科学への不信がいかに強いかを思い知らせた。人が理性の徒になれる日はあまりに遠い。2021/01/23

くたくた

44
このご時世にコレを店頭に並べる本屋さん結構挑戦的かも。古今東西の世界を席巻した伝染病を図解付きでわかりやすく解説してます。人類史は、疫病との戦いの歴史でもある。まあ、まずは正しい知識を仕入れて落ち着こうよ、と。結局はウイルスと免疫の戦い。生物学上の被害に上乗せされる社会的な被害をどれだけ最小化できるかが勝負で、日本は自分たちだけでなく、世界を助ける視点が必要だと思う。個人的にはオリンピックは1年延期して、この一年は自国の流行克服とともに途上国への医療支援に注力すべきだと考えてます。2020/03/08

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