講談社文庫<br> 仮面法廷

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講談社文庫
仮面法廷

  • 著者名:和久峻三【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 講談社(2020/04発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061360303

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内容説明

琵琶湖をのぞむ時価10億円の高台の土地売買をめぐるトラブルで、仲介の弁護士と不動産屋が殺害される。事件の蔭に暗躍する謎の女。法律を盾に、虚々実々の駆け引きに辣腕を揮いながら、甘い利権に群がる地面師。専門知識を活かして、民事裁判の実態をえぐる、法廷ミステリの傑作。江戸川乱歩賞受賞作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ヨーコ・オクダ

30
乱歩賞受賞作。地面師の鮮やかなテクニックと弁護士の民事訴訟的斬り返しが冴えていて面白い。そこに2つの殺人事件も絡んできて…ナニワ金融道やミナミの帝王的楽しさに終わらず、どこかアカデミックな匂いがするのは和久センセの技量の賜物か。それぞれの事件の重要なポイントで現れる謎の女。作中で名前が明らかになっている女性キャラたちのうち、疑わしい女子も何人かいるし〜。誰と誰がどこで繋がり、土地売買の取引で発生した10億円はどこへ吸収されるのか?加害者と被害者…探偵役キャラが認識を変えることで真実が見えてくる。2020/08/11

MIKETOM

5
第18回乱歩賞。謎の女の正体は誰なのか。全てはそこに収斂していく。一人だけロコツに怪しいのがいるんだけど、いやしくも乱歩賞受賞作でそいつが犯人ってことはあり得ない。しかし、それを除くと他に怪しい人物はいなくなってしまうのだ。当然ながらラスト前までに既に登場してるはず。はて真犯人は誰だろうと色々考えたのだが、なるほどねえ、そうくるとは。まあ、時代を考えれば十分に及第点だと思う。ただまあ、結末が余りにも芸が無さすぎ。もうちょっとドラマチックに盛り上げてもよかったんじゃないかな。でもなかなかのいい出来。満足。2017/05/09

東森久利斗

3
有史以来、世界中どこでも通じる財産・資産である土地とお金、最も歴史のある詐欺、地面師、2017年、世間をあっと言わせた55億円詐欺の積水ハウス地面師事件、Netflixで話題のドラマ、現代でも衰えることなく脈々と生き続ける、リアルな驚愕の世界。専門知識、職人技、チームワーク、プロフェッショナルな地面師側を応援したくなる。地面師の巧妙な手口、民事手続き、特に仮処分命令の申請、逃れ方、お勉強になる土地取引のディテールは流石。地面師側の視点でも読んでみたい。タイトルはミスディレクション。改題の悪事例。2025/03/02

こうてん

2
乱歩賞作。法廷モノはあまり好きではないけれど、この本は素人にもやさしく説明されて読みやすかった。読後大きな感動もなかったが、普通に面白かった。しかし事件の現実感が感じられなく残念。2011/06/04

tai65

1
星4つ2017/01/20

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