講談社文庫<br> 新本格魔法少女りすか

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講談社文庫
新本格魔法少女りすか

  • 著者名:西尾維新【著】
  • 価格 ¥726(本体¥660)
  • 講談社(2020/04発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065186497

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内容説明

己の野心のため「使える手駒」を探す、小学生らしからぬ小学生・供犠創貴は、赤い髪に赤い瞳の転校生・水倉りすかが『赤き時の魔女』の名を持つ魔法使いだと知る。りすかは、神とも悪魔とも称される大魔導師の父を追い、『魔法の王国』から『城門』を越えてやって来た。予測不可能、縦横無尽の魔法冒険譚!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゼロ

111
西尾維新が描く新本格ミステリ×魔法少女。文庫落ちの本作は、16年前に出版されたのもあり、初期西尾維新とも呼べる作風。自意識過剰な主人公、奇をてらう物語、読めない登場人物、ハッタリだけでその場を切り抜けるドキドキ。今の著者に比べたら、登場人物の深掘りや描写の稚拙さはありますが、少年少女が目的のために血肉の争いをする姿に感動を覚えます。さて、内容としては連作短編で本作には3話収録しています。りすかときずたかの魔法使いの対決や2人の信頼性が分かる話もあり、面白いです。一つ言えるとすれば、映像化に向かない作品です2020/08/09

hnzwd

32
西尾維新の新シリーズ。魔法使いの少女と捻くれた性格の主人公(小5)を中心に、他の魔法使いとの対決を描く感じでしょうか。色んな所に飛び跳ねる長文とか、主人公の男の子の捻くれっぷりは他作品とも通じる所が。やはりというか、なんというか、、面白いがミステリでは無い。2020/05/14

りんご

30
いいね、実に「奇妙な冒険」風味。「サワヤカ」で「グッド」で「なじむ」ときたもんだ。小5の供儀創貴(クギキズタカ)と、同級生の水倉りすか。りすかは実は魔法使い。大魔導師の父を追うりすかと、自分の野望のための駒としてりすかと行動を共にする創貴。言葉をこねくり回す文体がもうたまらん西尾維新。私の目的はただ一つ!「完結させる」だ!2021/07/19

マッちゃま

22
いや〜参った。「新本格」の字面で購入(苦笑)これが「真本格」だったり「新 本格」だったりしたら発売日に即購入→読了となっていたかは怪しいトコかと思います。じゃあ〜その拘った部分に満足は有ったのか?と言われると、また何とも言えなかったりしちゃう。読み終えて思うのは「(僕の中では悪い意味で)西尾維新さんらしい」のだろう。ただ読者を惹きつける強烈な展開と緩急が上手い。本書も途中で読むのを止めようかと思う箇所があったもののラストでキレイに逃げ…まとめられた。今後このシリーズの続きを読むかは、その時の気分次第かな。2020/04/27

星野流人

20
九州を舞台に『魔法の王国』である長崎県からやってきた魔法少女りすかと、彼女を手駒にしようと画策する小学生・創貴の物語。魔法が存在する世界観ながらも、ミステリ的な要素も多少あっておもしろく読めました。小学生らしからぬ野心家である創貴の一人称視点は多少癖がある文章と人格なので、その点は多少読み手を選ぶかもしれませんが、ストーリーはさすがといったおもしろさです。個人的には創貴の振る舞いに「おいおい」と思う場面が少しあったものの、りすかとの衝突を経て少しは受け入れられるかなと思うようになりました。水倉破記編が好き2020/05/17

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