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内容説明
性的虐待、不登校、自殺未遂――。元AV女優が自ら執筆する衝撃の自伝。中学時代は男子が半径5メートル以内にいるだけで動悸と息切れがした。男性恐怖症になった原因は家族からの性的虐待。逃げ場のない生活の中で、少女が見つけた光は――?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
61
こういうタイトルのフィクションと思ってたら、「野々原なずな」というAV女優は本当にいて、その方本人が自伝的漫画を描いた作品だった。絵が上手というタイプの漫画ではないが、ささくれだった心理描写に引き込まれるものがあり、気がついたら読みきっていた。性的虐待をしてくる「パパ」や「お兄ちゃん」が黒い線の集合体のように描かれているのが恐ろしく、男性恐怖症がどういうものかちょっとわかったような気がする。1巻はすべて陰惨で精神的に辛い内容であった。このような女性がどうAV女優になっていくのか、とても気になる。2020/05/16
レリナ
24
これは...思わぬところで凄い拾い物をしてしまった。作者さんのリアルな体験がそのまま伝わって来るかのような、描写が見事な作品。幼少の頃から虐待や不登校等を経験した作者だからこそ、描けるリアルな漫画。辛い経験を経てなぜAV女優として再起するに至ったのか、知りたくなった。こんな経験をして、それでも立ち直ろうとする彼女のバイタリティには見習うべき点が幾つもある。幾つもの漫画を読んできたが、実体験をここまでうまく漫画に落とし込んだ作品はそうないと思う。これは最終巻まで是非ともお付き合いさせていただく。次巻に期待。2020/04/20
わたー
15
★★★★☆AV女優として活躍する著者自らが、その半生を描く自伝漫画。コレはまたきっついものを。両親の離婚。義理の父と実の兄からの性的虐待。不登校。地獄を煮詰めたような幼少時の生活を、淡々と、ときに鬼気迫る描写で描いていく。こんなどん詰まりで死が近い距離にある状態から、どう這い上がっていくのかは非常に興味があるので、続けて読んでいきたい。2020/04/22
kenitirokikuti
8
Kindle Unlimitedにて▲1999年生まれのイラスト・漫画描き兼AV女優な作者のエッセイまんが型自伝とのこと。AVデビュー時のインタビューや、クジラックス氏との対談などがネットにある。表題には「男性恐怖症」とあるが、家庭環境が悪くて父や兄から手を出されていたようである。作者が気づいているかどうか分からないが、この兄は引きこもりじゃなくて、10代の精神分裂病ではないかと思う。両親の離婚などあり、ケアが回らなかったんだろうと感じられた。2020/04/22
ポポロ
4
Webで読んでいたが改めて通読した。改めてひどい。著者は20代前半だろうが振り返る人生の大半の期間がこれか。 彼女だけでなく、同じように傷つけられ声をあげることができない子供や子供だったひとは自分の周囲も含めて多くいるのだろう。人生の助走期間のたかが20年くらい傷つけられることなく育てさせられないものだろうかと辛くなった。 男性社会がそれを許してしまっているのならば自分にも責任の一端があるようにも思う。 この流れで著者がAV女優になる決断することは想像もできないが、それは2巻以降への興味として残った。2020/04/08