竹書房怪談文庫<br> 南の鬼談 九州四県怪奇巡霊

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竹書房怪談文庫
南の鬼談 九州四県怪奇巡霊

  • 著者名:久田樹生【著】
  • 価格 ¥715(本体¥650)
  • 竹書房(2020/04発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784801922181

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内容説明

摩崖仏の祟り、幻の駅舎、鰐塚山の発光体、死の禁足地…
大分、熊本、宮崎、鹿児島、九州4県で目撃・体験された戦慄の怪異譚!

【大分県】
・当主が岩肌に掘った自作の摩崖仏を拝んでから始まる不幸の連鎖。障りを逃れるにはある儀式が…「決まりごと」
・佐伯市に移住してきた男性は隣家の老女からある物を預かる。だが、その後不思議なことが…「鶏」
・なぜか何度も国道十号線に出てしまい、抜けらない。その理由とは…「国道十号線」
・別府市のトレッキングコースを探索中見つけた湯だまり。その時、背後から声が…「そこにある」

【熊本県】
・部屋に現れた祖母の霊。彼女はしきりにひとつの質問をしてくるのだが…「海ば、見たね?」
・偶然出会った高校時代の同級生を八代市まで乗せてあげた。以来、車の調子がおかしくて…「混む道」
・心霊スポット巡りの帰り道、植木の道路沿いに忽然と現れる古い駅舎。駅名すら刻まれていないそれは…「断片」

【宮崎県】
・ニシタチから少し離れた場所にある霊の出るアパート。灰色の影の正体はいったい何なのか…「目を疑う」
・仔犬を追いかけるうちにたどり着いた高千穂町の坂道の先の神社。そこで出会った老人は奇妙な予言をする…「坂道の先に」
・町民から何かがよっついちょる(寄り憑いている)と忌避される西都市の一家。興味本位で覗きに行った男は得体の知れぬ何かを見る…「山間に沿う」

【鹿児島県】
・民家のウッドデッキに放置された赤ん坊の姿。一瞬で消えたそれは…「予想もしない」
・友人と海沿いをドライブ中に見えた謎の光。途端に気分が悪くなり運転を変わってもらうが、その後とんでもないことが…「海沿い」
・島津氏の血を引くと言われるとある一族のみに伝わる禁足地。訪れると必ず禍が…「遠い親族」(鹿児島県)

……他、心霊から神仏、河童、謎の飛行物体まで恐ろしくも奥深い、摩訶不思議な南の実話奇譚!

著者について
久田樹生 Tatsuki Hisada
作家。実話怪談蒐集家。徹底した取材に基づくルポルタージュ系怪談を得意とするガチ怖の申し子。
代表作に『犬鳴村〈小説版〉』、『「超」怖い話ベストセレクション 怪恨』、『怪談実話 刀剣奇譚』(竹書房文庫)など。
冬の「超」怖い話シリーズ及び恐怖箱アンソロジーの執筆メンバーとしても活躍、共著近刊に『「超」怖い話 子』、『恐怖箱 怪書』がある。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

60
実話怪談。大分、宮崎、熊本、鹿児島と九州南部を舞台にした話が収められている。大分は北部みたいな気もするけど…。地霊を感じさせる怪談は大好物なのだが、今回は南九州限定という事で独特の風景や文物が透けて見えるようで非常に満足。さらにはそれに著者の独特の作風が加わることによって怪談と旅情という二つの要素が溶け合って見事なハイブリッドとなっているように思う。特に好きなのは著者独特の薄気味悪さが透けて見える「遠い親族」だが「人気のアパート」「海ば、見たね?」もとても嫌。南国の太陽の下での恐怖譚、堪能できました。2020/04/27

あーびん

30
大分、熊本、宮崎、鹿児島の九州四県の実話怪談集。摩崖仏にまつわる因縁話「決まりごと」、西日本の河童は中国大陸から渡来したとされる説は初耳「九州四県河童ロード」、島津氏の家系といわれるとある一族に代々伝わる禁足地の話「遠い親族」が印象的。摩崖仏は前から訪れてみかったけれど、人知れずにそういう禍々しいものもあるのかなと思った。2020/06/15

鷺@みんさー

29
怖いというよりは、不可解、結局なんだったのかよくわからない、奇妙、或いは単純に気持ち悪い等の系統が多い。UFOや河童の話が別枠で章立てされてるのは、作者の趣味なのか。土着民俗学っぽいものも若干あったり、ジェントルゴーストものもあったけど、全体的に「なんやようわからんけど、なんとなく不気味」な印象かなぁ。オチがつきそうでつかないものも多く、だからこその実話怪談なのだろうけど、スッキリしない。スッキリしないというのも、怪談の醍醐味の一つではあるが。2022/06/03

高宮朱雀

20
生まれも育ちも九州の私にとっては、知っているようで意外と知らない話も多く、読み応えがあった。普段、番組などで特集されてるような内容ではなく、もっと深く掘り下げられた物という意味でも良い。 今回は熊本、大分、宮崎、鹿児島にスポットが当たっていたが、自分の生まれ故郷である鹿児島のある家族の話には、どんな因果があって、こういう障りが起きるようになったのだろうかとドキッとした。 私の母方の親族には島津家の人間がいたと聞いているので気になる事ではあるが、ここはもう知らぬが仏だと意識を切り替えよう。2020/08/16

澤水月

13
戦争といえば西南戦争なんだなあ。沖縄とも異なり少し東北風味も感じる方言(河童の話もたくさん!)。スポット凸多2020/03/31

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