ハヤカワ・ミステリ<br> 最悪の館

個数:1
紙書籍版価格
¥2,090
  • 電子書籍
  • Reader

ハヤカワ・ミステリ
最悪の館

  • ISBN:9784150019549

ファイル: /

内容説明

不眠症に悩まされるイーデンは星空の鑑賞で有名なダークスカイ・パークを訪れる。死んだ夫が生前、結婚記念日に予約していたのだ。だがゲストハウスには別のグループも宿泊することに。そしてその夜、殺人が……ディーヴァー&クリーヴス絶賛のフーダニット!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆのん

71
夫を亡くした主人公は遺品の中から結婚記念日に予約をしているゲストハウスの書類を見つけ出掛けて行くが、手違いから6人の仲間と訪れているグループと共に泊まる事に。序盤はなかなか進まなかったが殺人が起きた辺りから徐々にスピードアップ。お互いが疑心暗鬼になる中、次々と事件が…。今回の主人公はとっても弱い。何かある度にハラハラしてしまう。あまりにもページが進まなくてどうなるかと思ったが、読み終ってみるとサスペンス感があって楽しめた。本は最後まで読んでみて面白いかつまらないかが分かるのだなぁ。2021/01/01

cinos

51
タイトルが…。夫を亡くした主人公がゲストハウスで若者グループと同宿することになるが、殺人が起きて…。信頼できない書き手と信頼できない人たちによるフーダニット。だんだんと明らかになる過去と人間関係。面白かったけど長かった。ちなみに最初にあれと思ったのが決定打だったのに驚いた。2020/07/07

ネコベス

40
事故で夫を亡くしたイーデンは、生前夫が予約したゲストハウスへ訪れた。ゲストハウスには六人の別グループがいた。大学時代の友人の集まりらしいグループとイーデンは交流を持つが、その夜グループの内の一人が殺害される。結束の固い仲間と思われた関係性に、殺人事件をきっかけにひびが入り、徐々にほころびが大きくなって行く。イーデンの語りも信頼出来ず読者をけむに巻く。しかしイーデンの推理が一方的な思い込みや確証の無いた主観的な憶測によるもので根拠が弱く感じられ納得しかねた。最後にもっと真相を追求・検証する描写がほしかった。2020/05/15

あさうみ

39
ああ、私、こういう本好きだなあ…。自分のトラウマを治すことはできないけど、ゆっくりと折り合いをつけていく。不安定な人間関係の中で生じる事件、そこから生まれる罪と許し。危うく揺れる心理描写とか、好き。アン・クリーヴスが絶賛もよく解る気がする。彼女の作品が好きならハマりそう。明けない夜はないよね。2020/04/05

ばんだねいっぺい

34
 色々な知りたくなかった秘密が明らかになるにつれて、本人にとってはたしかに「最悪の館」。でも、どん底と思える中にも、希望もあってみたいなところが良かった。2020/04/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/15442199
  • ご注意事項