日本経済新聞出版<br> フードバリューチェーンが変える日本農業

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日本経済新聞出版
フードバリューチェーンが変える日本農業

  • 著者名:大泉一貫【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 日経BP(2020/04発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784532323325

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内容説明

◆農家の数はこれから10年で110万戸から40万戸に急減する。ただ減るのではなく、全体の中で新規の就農者が3分の1を占め、大規模農家の生産シェアが7割を超えるようになる。一般産業並みのICT化や流通チェーンの高度化、生産物の高付加価値化や、マーケットインの導入が急速に進み生産性革命が起きようとしている。本書は、日本の農業、農政に精通し、現場を知る著者が、農家の目線にたち、これから起きる変化、リスクとチャンスを伝える。

◆1990年から2010年までの20年は日本の農業の生産性は停滞していたが、それからの10年ですでに大きな変化が起きている。生産性を比較すると、都道府県レベルでは2、3倍、市町村レベルでは5倍、経営体レベルでは10倍に格差が広がりつつあるという調査結果もある。それを主導するのがICT化とフードバリューチェーン化だ。

◆一口でICT化といっても、一般企業と変わらない経営効率化やデータ利活用から、農業特有の機具の高度化まで様々。フードバリューチェーン化も大きく垂直型と水平型に分かれ、企業主導のものから、販売部門を強化した農業経営体まで様々な事例を紹介。コメ政策だけでない経営強化策も含めた幅広い意味での農政の動向もまじえながら、これからを展望する。

目次

第1章 停滞から成長へ、今後10年で大きく変わる日本の農業

第2章 農業の生産性向上・事業の拡大を促すもの

第3章 フードバリュ-チェーンで新しい農業を作る経営者たち

第4章 フードバリューチェーンが日本農業を変える

第5章 ICTで進むフードバリューチェーンの最適化

第6章 バリューチェーンの構築をめざす成長農政と農政改革

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ジロ

4
フードバリューチェーンをやるには売上高5,000万以上の規模がないと出来ない。地域のリーダーによってフードバリューチェーンをつくっていくしかないとの本。日本の農家の9割が小規模農家。日本の土地柄区画整備等で農地の拡大を行う事が難しく、補助金を出して小規模農家を生かしているのが現状。 フードバリューチェーンについてはマーケットインの発想でやりましょうともう何年も前から言っているのに未だにこのような本が出版されるとは農家にその考えが浸透していない証。補助金もらえば生きれるから小難しい事をやりたくないのは事実。2020/05/18

Cozy

3
日本の農政改革に取り組んできた著者が日本の未来の農業変革の方向性と課題を投げかけている。旧安倍政権時代についに実現した保護農政から成長農政への転換。これを受けて日本の農業が今どのように変化しこの先どのように変わっていこうとしているのかを具体的に示している。個人的には保護農政時代の農家の方々の賃金の決まり方を初めて知って愕然とした。賃金体系やエコシステム、ICTなどで農業に魅力を感じる若者や経営者がどんどん増えてきてほしい。本書を通して自社にとっての重要テーマを定めることができた。 2021/05/18

おふみ

1
農業は6次産業化ばかりが推奨されているが、流通の面にフォーカスしているのは新しい観点で面白かった。大規模であればあるほど様々なことができるようになるので、たくさんの面から検討する必要があると感じた。2021/12/18

つる

1
日本の農業の、のの字も知らない私にとって眼から鱗の本。日本の農業の成長農業としての変換、その納得できる理由付け、それを支える企業バリューチェーン、業界バリューチェーンの豊富な事例が多く語られていてとてもわかりやすかった。読み飛ばしかけてたが特に面白かったのは最終章の日本の保護農政から成長農政への転換につながった、官政民の連携のあり方。長年農業経済に関わりおそらく国策などに近い筆者だからこその農林派の動きなどは短い章ながらもとても興味深かった2020/08/28

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