朝日新書<br> 江戸とアバター 私たちの内なるダイバーシティ

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朝日新書
江戸とアバター 私たちの内なるダイバーシティ

  • ISBN:9784022950628

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内容説明

武士も町人も一緒になって趣味で集まり遊んでいた江戸文化。それはダイバーシティ(多様性)そのもので、一人が何役も「アバター」として演じる落語にその姿を垣間見る。今アメリカで議論されている「パブリック圏」をひいて、日本人が本来持つしなやかな生き方をさぐる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はっせー

68
SNSをやっている人や平野啓一郎さん著『私とは何か』を読んだことがある人におすすめの本になっいる!アバター。ここで出てくるこの言葉は分人と同義であろう。江戸時代の人々は身分制の中で生きていた。だがそんな中でも文化が育った。その要因の1つにアバタがある。ここの本では他に落語家の柳家花緑さんと著者との対話なども入っている。落語はアバター芸とタイトルがつく話もあるため面白かった!アバターって昔から存在していて私たちを他の所へ連れてってくれる要素になるんだなって思った。アバターを増やして育てれば自分自身も変わる!2023/05/13

Roko

29
平野啓一郎氏が提唱している「分人」と、このアバター(分身)という考え方はほぼ同じで、ひとりの人間の中に複数の「人」が存在するという考え方です。そういう時に芸名とか、俳号とか、ハンドルネームなどのアバター(分身)というのは便利です。その名前としての活動として外部から認識されるし、自分自身も「今は○○なのだ」という気持ちの切り替えができます。自分という人間の中にある「別の人」を見出すことが、これからの混沌とした世界を生き抜くために必要不可欠なものなのかもしれません。2023/05/27

K1

13
いろんな名前ででていますー活動の場が複数あって、その場ごとに別の名を持つ。これくらいのゆるさで生きていけたらなぁ。2021/01/26

おーちゃん

2
アバターが分身っていう意味で、落語家さんの演じているはっつぁんや、熊さんも一人の演者のアバター。ネット上のセカンドライフのキャラクターも自分のアバター。娼婦をもとにその女が実は菩薩だったっていうのは娼婦がアバター。成りきったり、演じたりっていう文化は日本では昔からあるみたい。ある種アバター文化かも。変なおじさんは志村けんさんのアバターって言えるんだろうなー。

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