講談社文芸文庫<br> 一人と千三百人/二人の中尉 平沢計七先駆作品集

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講談社文芸文庫
一人と千三百人/二人の中尉 平沢計七先駆作品集

  • 著者名:平沢計七【著】/大和田茂【編・解説・その他】
  • 価格 ¥1,881(本体¥1,710)
  • 講談社(2020/04発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
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  • ISBN:9784065188033

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内容説明

関東大震災の混乱のなか亀戸事件で惨殺された若き労働運動家は瑞々しくも鮮烈な先駆的文芸作品を遺していた。
知られざる作家、再発見


関東大震災の混乱のなか亀戸事件によってわずか三十四歳で非業の死を遂げた労働運動家・平沢計七。
彼は少年時から鉄道会社の大工場で労働現場に立ち、やがて労働組合活動に入っていったが、その短い生涯で、瑞々しくも鮮烈な文芸作品を遺していた。
短篇小説十三篇、戯曲七篇と評論・エッセイ七篇を精選し、知られざる先駆的作家に再び光をあてる。


祖国の手で打砕かるゝか、
民衆の手で打砕かるゝか

死を予想しえた若き労働運動家、
その知られざる文学的航跡。


大和田 茂
平沢は日々の労働運動や社会運動の中で、数々の軋轢、暗闘、分裂をいやというほど味わってきた。なぜ、人々は階級的憎悪をもってテロリズムに走るのか、なぜ思想のちがいや意見対立、すなわち小異を捨てて大同団結できないのか。彼にとって、革命は遼遠の彼方であった。(中略)平沢はさらに労働者の意識に下降しようとしていた。彼は指導者意識が強かったが、一方では小説、戯曲、講談などで人々の内面にわかりやすく訴えかけていこうとした。「解説」より

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

青柳

3
1923年9月3日、関東大震災のどさくさのさなか、習志野騎兵第13連隊に虐殺された労働運動家・劇作家である平沢計七の中短編劇や小説等をまとめた文庫本です。いわゆるプロレタリア文学に位置する本ですが、個人的には全く外れの話がありません。どの作品も平沢計七のヒューマニズムが燦然と光り輝く美しい作品ばかりで、彼の労働運動と劇に燃やした情熱が文字を通して伝わってきます。また、戦前の労働運動を主に舞台にしているということもあり、今では忘れ去られたストライキ等の労働者の権利が活き活きと描写されています。お勧めです。

tekka

2
「何だって戦争なんかあるんだろうな、人殺をして何が面白いんだい」2023/11/05

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