内容説明
光ファイバーなど、光通信をめぐる基本発明をはじめとして、数多くの独創的発明や研究で知られる著者が、初めて語る、独創的発想法の秘密。無資源国・ニッポンに残された、唯一の生き残る道――独創的技術開発のための戦略を説く。学生はもちろん、ビジネスマン、教職者、経営者必読の、創意あふれる西澤式発想法。工学界の発明王が明かす、発想法のエッセンス。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
すぎえ
3
十年先を読む発想法とあるのだけれど、この本がかかれたのは約20年前。このときすでに、省エネの重要性、資源の乏しい日本だからこその科学技術立国と産学連携も述べられている。また、光ファイバーによる情報通信も言われている。十年どころか現代の問題点をいいあてている先見性は間違いなく本物だ。さて、ここで省エネについて著者の西澤博士が示唆しているひとつで現在されていないのが、エネルギーの相互変換効率についてだ。運動エネルギーから電気エネルギーに変えるなどの高変換効率素子の開発が急務だといわれている。ほんとその通りだと2009/09/10