集英社文庫<br> 意識のリボン

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集英社文庫
意識のリボン

  • 著者名:綿矢りさ【著】
  • 価格 ¥506(本体¥460)
  • 集英社(2020/04発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087440775

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内容説明

母親を亡くした二十代の「私」は、「絶対に長生きするからね」と父に誓ったのに、交通事故に遭ってしまう。激痛の嵐の中、目を開けると二メートルほど下に自分の身体を見下ろしていて……。表題作ほか、姉妹、妻、母親――様々な女たちの視線から世界を切り取り、人生を肯定するあたたかさを感じさせる。著者新境地の全八編の短編集。

目次

岩盤浴にて
こたつのUFO
ベッドの上の手紙
履歴の無い女
履歴の無い妹
怒りの漂白剤
声の無い誰か
意識のリボン

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mae.dat

216
小説かな。エッセイかな。どちらだとしても、りささんが生み出した物です。然しながら、だからと言って必ずしも、りささんの実際に経験した事に基づいて居る訳では無く。主人公の性格は、必ずしもりささん本人を投影している訳で無く。と、何だかもどかしい。宇宙人に、地球人の女性並びに男性を説明する件が良いですね。その他諸々女性特有の心理描写かなぁ、おじさんには理解が及ばない内容が多く御座いました。(´๑•_•๑)。2022/04/22

Aya Murakami

138
ナツイチ2020 短編集。どこか不思議…、だけど女性の人生あるあるやよく聞く怪談ネタの派生形のようなSF(すこし不思議)な話を集めた作品…かな? 声の無い誰かは中学の時に不審者から通っていた学校の職員室に「あなたのとこの生徒を殺します」と脅迫電話がかかって1か月ほど集団登校するはめになった事件を思い出します。どこに見知らぬ犯人が潜んでいるかわからない恐怖に噂に尾ひれがついてデマが暴走する恐怖。でも本当の恐怖を感じているのは被害者本人ですよね。ちょっとした気遣いで声を出せない被害者、未来の被害者を救いたい。2020/09/05

ベイマックス

80
8作の短編集。ふ~ん、特に感想という感想はないです。2021/02/24

エドワード

62
一編一編が味わい深い。携帯電話の登場あるいはデジタル化以降、私達は常に着信履歴・閲覧履歴というものに囚われている。履歴―越し方に執着する人間、気にしない人間。私は前者だ。後者のように、その場その場に順応出来れば楽だろうとは思うのだが…背中合わせの二編が心に突き刺さった。「岩盤浴にて」の、年配の女性の友人関係の考察が実に鋭い。「怒りの漂白剤」は何故か「徒然草」を笑顔で読んでいる気分、「怒ってまで頑張りたくない」同感です。交通事故で臨死体験する女性の心象風景が実に秀逸な標題作。タイトルが稀なる美しさ。2020/05/12

アクビちゃん@新潮部😻

58
【2020ナツイチ】実は綿矢りささん、はじめましてです。8つの短編集。「岩盤浴にて」「怒りの漂白剤」これはエッセイなのかな?思う内容でした。岩盤浴にはデトックスしに行ってるのに、周りが気になって余計に疲れるとか分かる〜 「怒りの漂白剤」は、私もそんな漂白剤あったら、愛用したいよ〜!と、共感するばかり。心の中で思ってるけれども、言葉にまでするまでもない事が、文章になって面白い。表題作「意識のリボン」これは、また雰囲気が変わりますが、1番良かった。九死に一生を得た主人公の話しですが、不思議と勇気を貰えました。2021/04/25

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