上野先生、フェミニズムについてゼロから教えてください!

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上野先生、フェミニズムについてゼロから教えてください!

  • 著者名:上野千鶴子/田房永子
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • 大和書房(2020/04発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784479393320

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内容説明

日本の何が問題なのか?
母娘問題、セクハラ、結婚・恋愛・子育て、団塊世代と大学闘争、性暴力などについて徹底的に語り合った7時間!

目次

はじめに 田房永子

第1章 女はどうしてこんなに大変なの?
母のふたつのメッセージ。「手に職つけろ」と「結婚して子どもを産め」
団塊母とロスジェネ娘、価値観のねじれ
1960年代の大学闘争。その時、母は? 上野千鶴子は?
彼女が毒母になったワケ
母から娘へ、暴力の連鎖を止めるには
「おまえのため」は「私のため」だった
母も、そのまた母も、女はいつの時代も大変!
団塊世代はこうして生まれた
お母さんに認めてほしかったお母さん
すべての母は抑圧的
当事者にならない団塊父
母という名の女には勝てやしない

第2章 女はどうやって闘ってきた? どうやって闘えばいいの?
個人的なことは政治的なこと
性革命とウーマンリブ
上野千鶴子がフェミニストになったワケ
ジーパンで性的主体性を取り戻した!?
A面とB面/市場と家族
障害者運動とフェミニズム。優生保護法改悪反対運動
働く女と専業主婦の分断は誰のせい?
「活動専業・主婦」たちの闘い方
幼保無償化は女を分断する

第3章 結婚・恋愛・子育てについて真剣に考えてみる
戦場を非日常に移した女たち
「一人一殺」。家庭から社会を変える!
男が自発的に変わらないのは「男ボーナス」があるから
結婚、恋愛、ナメンなよ!
半世紀たって女の結婚願望は変わった?
「花嫁候補」から「戦力」になった女性社員
子どもを産むのは親のエゴイズム
ナメたツケは子どもに回る
子どもには干渉するのに夫に踏み込まない妻、妻から逃げる夫
手を抜かない交渉を続けないと夫婦の関係は変わらない

第4章 フェミニズムと性の話。おっさん的想像力よ、さようなら!
Thats very オヤジ!? Thats very 東大!?
娘の母として性を考える
おっさん的想像力を撲滅したい!
息子の母として「性」を考える
「フェミニスト=性に厳格」という思い込み
モテる女はおとせる女?
私たちは山ほど洗脳されている!
子ども向けアニメ・漫画で進む男子と女子のミスマッチ
オーガズム、それが私の革命!

第5章 私はフェミニスト!
フェミニストはモテない、嫌われる、いじられる?
テレビ番組やCMは炎上して学習してもらえばいい
フェミニストのイメージが変わってきた!
男は権力の側にいることを自覚している
「フェミニスト=男になりたい女」という誤解
女も戦争に行ってはじめて平等?
フェミニズムは学校で教えられるものか?
戦争神経症の問題はホモソの象徴
フェミニズムは女が女であることを愛し、受け入れる思想
私はフェミニスト!

おわりに 上野千鶴子

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ずっきん

86
言葉にできなかったモヤモヤが霧散していく気持ちよさよ。『男女雇用機会均等法はテーラーメイドの法案』『男並みを目指すのがフェミニズムではない』←そこ!とばかりに膝を打つ。ホモソーシャル(ホモセクシャルではない)の世界の話は大好きだけど、けしてそこに『男前』なんて呼ばれて参加したいわけじゃない。なんつっても違う生き物だし、全部が全部男と同じものを欲しがるわけないじゃん。逆に、男だってそうだと思うしね。モヤってたヒロインの好き嫌いについても、フェミニズムの観点からだとすっごく明確になって、うわあ、スッキリ♪ 2021/06/25

あっか

83
新刊。いやー面白かった。面白がっている場合ではないのかもしれないけど。上野先生の闘争を田房さんが通訳のように分かりやすい言葉で噛み砕きながら、歴史まで学べる1冊。今女性が訴えていることって、とっくにずっと言われ続けられていたんだ…と驚き。本当に分断だ…男性による女性への所有物感がまざまざと分かるアノ一言、言われてみれば確かに。でも言われてみなければ当たり前に受け入れていたわたし(達)もやっぱり洗脳されているんだな。これからの時代、おかしいことはおかしい、当たり前を当たり前にしない視点がやっぱり大事ですね。2020/02/29

夜長月🌙@5/19文学フリマQ38

71
多くの人が働くという社会生活とプライベートな時間というA面とB面を生きています。男性はたいていA面で評価され「男は家族を養うもの」とか「まず仕事」とかの固定概念を世間に刷り込まれるという構造的問題があります。女性は特に妊娠・出産にあたっては否応なしにB面に専念せざるを得ません。その時にB面を垣間見る男性はあくまでB面の世界を生きようとはしません。等しく当然の権利を主張するにあたって既得権益がある男性と無い女性との違いを知らなくてはなりません。2021/03/20

neimu

64
はっきり言って若い世代向けだから、この年齢で読んでもって感じだが、自分が感じていたことを別の角度や新しい言葉、専門用語で切り取られていて、それなりに面白くはあった。ただ、横書き左開きはとても読みにくい。資料や註、グラフやイラストを挟むためとはいえ、横書き編集する必要があったのかと思うくらい読みにくかった。字の大きさも老眼には優しいが、行間が空きすぎると反って読みにくい。強調文字や色の異なる文字も、若い子向けにわかりやすくポイントを示しているのだろうけれど。産婦人科の制服や壁のようなピンクの表紙が笑える。2022/07/25

GAKU

54
『社会における男女平等とは「女が男と同じことをすることではない」』、『レズビアンに男役と女役の区別があるのは「性愛に異性愛しかモデルがなかったから」』、『「フェミニズムは弱者が弱者のままで尊重されることを求める思想だ』等々、上野先生の説明わかり易い。 2021/06/23

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