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内容説明
ドナルド・キーン氏の没後1年によせての復刊。本書は1952年、京大留学前のキーン氏による、ケンブリッジ時代の講義をもとにした日本文学論であり、もとは英語で刊行された。のちのキーン氏の著作および研究・思考の原点とも言うべき一冊。吉田健一による格調高い名訳とともに、長く読み継がれてきた。
「キーン氏の『日本の文学』は、詩人の魂を以て書かれた日本文学入門で、学問的に精細な類書はこれ以後に出ることがあっても、これ以上に美しい本が出ることは、ちょっと考えられない」――三島由紀夫にこのように言わしめた、日本文学研究者ドナルド・キーンの出発点となった本。『万葉集』『源氏物語』から、定家、芭蕉、近松、西鶴、子規、太宰など、後年の著者の研究の核となる、日本文学のエッセンスを縦横に論じた文学入門。
改版に際し、巻末に新たに、吉田健一によるエッセイ「ドナルド・キーン氏のこと」を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
獺祭魚の食客@鯨鯢
49
日本文学への造詣は表彰もの。この功績で文化勲章や褒章を受賞。日本に帰化したことは東洋趣味でないことの何よりの証拠である。 ニューヨークの書店で買った源氏物語との出会いが彼の運命を変えた。 日本人は文化へ自己評価が低い。彼が世界へ日本文学を紹介し初めて日本文学の高さを再認識した者もいた。(YMOの世界人気を見て後追いしたのと似ている) ノーベル文学賞の候補選考に谷崎、川端、三島を挙げた。存命者へ授賞のため三島の自死を悔やんだそうである。 このような日本文化への「理解者」は現れないだろう。2021/12/29
金吾
30
○キーンさんの本を読みますと自分が日本人でありながら日本の文学にいかに嗜んでいないのかがわかります。また文章の美しさを気づかせてくれるので読んでいて楽しいです。第4章、第5章および「近松とシェークスピア」が良かったです。2022/12/10
ロビン
20
アメリカ人にして卓越した日本文化研究者であられたキーンさんのご高名は耳にしていたものの、今までご著作に触れずに来たが、『詩の誕生』で言及されていたので一読。1963年に出版されたものを文庫化したものだが、三島由紀夫が解説を書いているのが凄い。三島も言うように、底知れぬ博学と詩人の濃やかな感性によって日本の文学が語られている素晴らしい本であった。定家、芭蕉、近松、啄木、太宰・・日本人の自分が知らない日本文学の魅力と読み方を教えられた。ただ、俳句や和歌以外の近代詩については言及がほぼないのは残念であった。2023/12/12
Ise Tsuyoshi
2
元々は西洋人読者のためにかかれた日本文学入門で三島由紀夫が絶賛。谷崎潤一郎、近松門左衛門に関する評が特に面白かった。「『細雪』は小説というものの分野で稀にみる厳密な人生の再現であって、そうした写真に近い書き方をすることで谷崎は劇が起る余地をすべて意識的に犠牲にしている」(p.152)「アリストテレスが、悲劇の主人公はわれわれより優れた人間でなければならないと主張したが、地位が高くなくても、人物の立派さでわれわれより優れていれば、主人公としての資格があるということを近松は証明した」(p.170)2026/01/05
果てなき冒険たまこ
1
キーン先生若いね(笑)大好きな日本文学・文化を何も知らない人たちに紹介したいがために解説しまくるけど今や日本人が一番わかってない分野かも。政治家の戯言じゃなくて本当の日本の美しさを残していかなきゃ、日本人として。2023/01/17
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