内容説明
多くの人が心のよりどころとする理由って何? 井戸、山、岩、温泉、神社等の「そこ」にはいったい何がある? 疑い深いノンフィクション作家が、各地の「そこ」を訪ね感じたこと――誰かが「ここはパワースポットです」と言えば、そこはパワースポットになる! 日本人のココロの深層にせまる摩訶不思議なルポ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かずぼう
32
結局、自分が気持ちいい、心地よい場所がパワースポット、神社も営業戦略が大変。それにしても、文章が何か固い感じで読みにくい疲れるな、と思っていたら、あとがきに『頑張らないと読めない』『はっきり言って面倒くさい』などの声が上がっているとの事で、自分だけじゃなかった事に納得。2021/12/01
おさむ
31
高橋秀実さんの本はこれで4冊目なのですが、色々現場を訪ねて素朴な謎を解き明かしていくという手法がだんだんワンパターン化してきて飽きてきたなぁ。ご先祖さまとか、お相撲さんの辺りはまだ新鮮で面白かったし、蘊蓄もそれなりに信憑性がありました。でも本著のようなパワースポットになると、もはや感覚の話でしかない。過去の文献等も挙げてはいるものの、今ひとつピンとこない。ちょっと作家として旬が過ぎたかなあ。2019/11/12
ばんだねいっぺい
30
パワースポットなんて言い出し始めたこと自体がパワースポットのパワーなのかもしれない。チとカラで力、「うっ」と筋肉を動かさずとも得れるものこそ、ほんとの力なんだろうか?ほのぼのと探求していくのが、いつもながら、楽しい。2020/03/09
おいしゃん
29
パワースポットとは、気の持ちようによって、どんな場所でもなり得るのだなぁと実感した。ポップな表紙とタイトルだが、書きっぷりは論文のように真面目。2021/04/17
のり
16
パワーをもらう為にパワースポットに行く、のかと思っていたが、そうではないみたいだ(笑) 要は信じる者は救われるのだ!それでいいのだ。島田秀平さんのいう「運の善し悪しは運ぶか否か、忙しくても運ぶ者が運を掴む」が一番頷けた。2020/02/03