内容説明
河出新書で「北野武の最新小説」が登場!「利口はやらない、バカじゃできない、一途な人たち。」(北野武)の物語が、幕を開ける。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
28
映画から小説へとシフトした北野武。それは、武自身が小説を書く楽しみを知ったからだろう。本書『大親分!』は、ヤクザを主人公とした短編が収録されている。抗争を量子力学で語る「理系ヤクザ」など、いかにも武らしい着眼点で面白い。ただ気になるのは、この三編の小説はどれも会話によって進んでいくのだ。それはまるで漫才台本のようだ。小説を書く行為はそもそも孤独を伴う。他者との関係が煩わしい時には、うってつけの作業となる。(つづく)2020/04/24
hnzwd
17
北野武の、、小説かぁ。大きなオチがあるとかではないのも、まぁ作風でしょうか。笑い話とか、映像で観たらもう少し違うのかも知れませんが。2021/03/12
アリーマ
11
ビートたけしのネタをそのまま書き飛ばした一冊。話としては面白いし、たけしが喋れば楽しく笑えそうなんだが、文章にされるとなんだかスカスカで残念。★★★2020/09/25
ライアン
9
リアルなアウトレイジな方との話が面白い。そして大親分おもしれーなと思ったら、たけしさんでしたか2020/04/30
anken99
5
週刊誌のコラムをまとめたいつもの新書シリーズかと思ったら、小説だった。まあそこに描かれているヤクザにしろ、飲み屋の親父にしろ、あとがきに書かれているように、たけしそのものなんだが。4篇目、飲み屋の親父たちの馬鹿馬鹿しいトークとやりとり、これぞたけしの真骨頂だ。2020/11/23