新潮文庫<br> ちょちょら(新潮文庫)

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新潮文庫
ちょちょら(新潮文庫)

  • 著者名:畠中恵【著】
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 新潮社(2020/04発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101461915

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内容説明

間野新之介は、兄の自刃を受けて、多々良木藩の江戸留守居役を引き継いだ。先輩の留守居役たちにしごかれながら、幕府と藩の橋渡し役として、接待や付け届け、情報戦に明け暮れる日々。そんなとき新之介は、多大な負担を強いる「お手伝い普請」の情報を得る。困窮する藩のため、何としてでもこれを逃れたい――。兄の死の謎や思い人の運命に悩みつつ奔走する、若き藩士の痛快奮闘記。(解説・立川談四楼)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ううち

40
ちょっと頼りない主人公だったけど、成長してゆく姿がよかったです。素直でいいやつ。お菓子作りが上手な妹さんが出てきて欲しかったなー。藩主の日向守、ちょっと謎めいた岩崎さんがかっこよかった。続きがあるのかな?2014/01/29

katsubek

33
「しゃばけ」シリーズ等のような爽快感はあまりない。特に前半は、少々もたもたというか、ドロドロというか、お仕事小説の重さを感じる。が、中盤からあと、かなり面白い。いかにも「続きます」という終わり方にはしてほしくないなぁという恨みは残るが、まぁ、それはそれでいいか……。登場人物が多く、整理しながら読む必要あり。2013/12/22

絳楸蘭

31
序文の兄上への手紙で一気に心を鷲掴みされた。平々々凡々々な男が真実を知ったとき、慕っていた兄を追い越したんではないだろうか。江戸留守居役という言葉はよく聞き、時代小説にも出てくるが、いまいち何をするお役職なのかわからなかった。それが、この本を読んで如何に大事な役目で、面倒臭くて大変なのかがわかった。そして、こりゃあ悪役で出てきても仕方がないな…と(笑)真の悪役は居ないが、角度を変えてみれば悪役に見える人もいる。自分の立ち位置と回りの状況によってそれも変わるのだということだね。→2014/04/01

うずら

27
江戸留守居役というのが、どのような仕事をする役職なのかわからなかったので、初めの方は探りながら読んでいましたが、だんだんと深刻かつ切羽詰まった事情に引き込まれてしまいました。新之助は平々々凡々々な限りなく並な男だというけれど、なかなかどうして。行く末はきっと、岩崎とはタイプの違った『喰えない男』になるんじゃないかと思います。読み終わっても、江戸留守居役をきっちり理解は出来ていないと思うけど、面白かった。2013/12/25

ヨリヨリ

25
しゃばけシリーズとはまたおもむきが違う、でも読み出したら止まらない( ´艸`)続編が出ることを期待。平々凡々ではまだ足りない平々々凡々々の千之助頑張るo(^o^)o2013/11/02

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