内容説明
旧ユーゴ地域では1990年代の激しい武力紛争後,2000年代以降は平和構築が進められてきた。同時に「過去と向き合う」取り組みも推進されたが,それは現在,どこまで進み,人々に何をもたらしたのか。独自のデータも用いつつ現地の政治的ダイナミズムをふまえて分析する。
目次
序 章 本書の目的と特色
第1章 理論的枠組み
第2章 旧ユーゴ地域の紛争
第3章 旧ユーゴ地域の移行期正義
第4章 民主化後のセルビア政治
第5章 政権の党派性
第6章 EU加盟プロセスと選挙
第7章 マスメディアと世論
第8章 謝罪と和解
終 章 結論と今後の課題